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掲載記事


●『空想の森』
〜土のついたままのジャガイモ その素朴で豊かな味わい〜

 1996年、北海道のほぼ中央に位置する新得町新内で“SHINTOKU空想の森映画祭”が産声を上げました。廃校になった小学校を会場としたこの小さな映画祭は、年に1度のお祭りとして定着し、今年で第13回を数えるに至っています。その第1回大会で、1人の女性が初めてドキュメンタリー映画と出会いました。田代陽子さん。彼女は、ここで出会った人々と交流を深め、初監督作品への意欲を募らせていったそうです。そして遂に2002年、『空想の森』は撮影を開始しました。
 しかし、初めての映画作りは試行錯誤の連続。資金難による2年間の撮影中断を挟み、完成までに7年もかかったそうです。
 製作の経緯から、てっきり映画祭にスポットを当てたものだと思い込んでいましたが、違いました。新得に暮らす人々の姿を丹念に見つめた作品に仕上がっています。

新得には、心や体に障がいを持つ人たちや、社会になじめない人たちが共に生きていこうという趣旨の下に設立された農場“共働学舎”があり、現在、約50人がここでチーズを作り、野菜を育てながら共に暮らしています。その他、関東や関西から入植し、農業をしながら暮らしている人々もいます。そんな新得住人たちの一年間を綴った本作は、観る者に“生きる力”を与えてくれるのです。

「新得の野菜が本当に美味しかったから」 その驚きが製作の決め手になったと田代監督は言います。なるほど。新得の四季の移ろいに寄り添って撮られたこの作品は、土のついたままのジャガイモのよう。まるで産地直送の野菜を思わせる、素朴で風味豊かな作品となりました。もうすぐ、あなたのところにも届きますよ。是非、ご覧下さい。


まねき猫通信』11月1日発行:『きたまさきのとっておきシアター』第9回原稿(執筆・喜多匡希)




学習の友 2008年11月 No663  pdfで記事を見る




2008年9月17日北海道新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月15日北海道新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月12日北海道新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月4日十勝毎日新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月3日中日新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月2日北海道新聞掲載  pdfで記事を見る




2008年9月1日農民新聞掲載  pdfで記事を見る


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