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旅する映画 その63 滋賀県・大津友の家にて その1

10月下旬。

大津上映の感動の余韻にひたりながら十勝に帰ってきた。

辺りの木々はすっかり赤や黄色に色づいていて、冬の初めのキーンと冷たい空気に変わっていた。

映画が完成してから、日本各地の映画館、映画祭、自主上映会と様々な形で上映をしてきた。

今回の大津友の家での上映会も自主上映の醍醐味をみんなと分かち合えた。

この先もずっと心に残る上映会の一つになると思う。

ちょうど今から1年前の10月21日、滋賀県大津の成安造形大学のカフェテリアの結で上映会があった。

(この上映会を主催した原田将さんは滋賀県・余呉で映画を見てくれた)見終わった直後、お客さんとして見に来ていた彦根の奥田好香さんが、来年の10月23日に彦根で上映会をやりますと宣言した。

翌月の11月、みのや北村酒店の北村彰彦さんが主催してくれた名古屋上映会に奥田さんは手伝いに来てくれた。

(北村さんはシネマスコーレで映画を見て自主上映を決めた)この時名古屋上映会スタッフがつくった大きな紙に書いた映画のタイトルやアンケート箱など、次の上映に使えそうなものが奥田さんに引き継がれた。

その後、奥田さんの働きかけもあって、今年2月に滋賀会館シネマホールでの上映が決まり、1週間に渡って上映をした。

その時に見に来てくれたのが、今回の上映会の言い出しっぺでもある大津友の会の藤重和子さんだった。

藤重さんは見終わった直後に、ぜひ上映会をやりたいと私に言ってくれた。

そしてすぐに上映会に向けて動き出していた。

その後、彦根の奥田さんは、地元・花しょうぶ通り商店街の勝負市という祭といっしょにやることになり、宣言の日より半年早い6月に、2日間に渡って素晴らしい上映会を実現させた。

この彦根上映会に下見に来てくれた藤重さんたち大津友の会有志のメンバーにまた、名古屋上映会から引き継がれたものが奥田さんからバトンタッチされた。

そして大津での上映会の日は、当初奥田さんがやろうとしていた10月23日になったことを、私は彦根で知らされた。

このことが、なんだかとても嬉しかったことを憶えている。

結での上映からまだ1年しかたっていないんだと改めて私は思った。この1年はなんとも濃い中身だったので、10年前のことのようにも感じる。

そしてこんなにも滋賀県と縁が深くなるなんて思ってもみなかった。

余談だか、「旅する映画空想の森」と名前をつけて旅日記を書くようになったのは、滋賀県で初めて上映した余呉上映会からだ。

映画を見てくれた方が自主上映を自分の町でやってくれ、そればかりでなく、次の上映につなげていこうとしてくれている。だから私は今まで上映を続けてこられているのだと改めて思う。

なんて嬉しくありがたいことだろう。

上映会を主催してくれる人が各地にいること、見に来てくれるお客さんがいること、それから映画をいっしょにつくった仲間がいること、キャメラの前に立ってくれた人たちがいること、これらの人たちの存在が何より心強く、私を大地に立たせ、歩かせてくれている。
2010年10月22日。

夕方5時過ぎに大津友の家に到着。

大津駅から坂道を上がり友の家まで歩いているうちに汗だくになる。

やはり北海道から比べたら格段にあったかい。

友の家の前で藤重さんが出迎えてくれた。

中に入ると大勢のスタッフがそれぞれの持ち場で準備を進めていていた。

代表の中居さんはあちこちに動き回っていた。

彦根の奥田さんも手伝いに来てくれていた。

彼女はパンフやCDなどの物販の係になっていた。

挨拶もそこそこに、私は早速会場の大ホールへ。

今回映写をお願いしている勝又さんがすでにあらかたの準備を終えていた。

勝又さんは1年前の結での上映の時に機材を貸してもらい、それが縁で彦根上映会でもお世話になった。

今回3回目となる。

私としては当日の上映を信頼できる人にやってもらえるので大変ありがたい。

今回、勝又さんはスピーカーもアンプもそろえ、バックアップ用のブルーレイデッキまで持ってきてくれた。

機材はばっちり。

そして映像と音のチェックにかかった。

画像はちょっと暗めだが、プロジェクターの性能めいっぱいで調整してくれた。

この時点で前売り券が180枚以上売れていた。

明日は大勢の人が来てくれるはずなので、音は少し大きめに調整をお願いした。

あとは当日微調整すればいい。

本編の中でぼそぼそと話す会話も最後部の席まできちんと聞こえた。

カーテンの隙間からもれる光が気になるので、遮光をして上映環境をできるかぎりよくした。
ホールの大きさは申し分ないのだか天井が低い。

後ろの方の席はスクリーンが少し見えにくいかもしれないがそれは仕方がない。

人がたくさん入って窓を閉め切るので、この気候だとクーラーが必要になるかもしれないことも中居さんに伝えた。

勝又さんのおかげで小一時間ほどで調整は終わった。

厨房では明日に出すカレーライスの仕込み、小ホールではお客さんやこの地域で活動する方々との交流の場をつくっていた。

みんな生き生きと立ち働いていた。

あらかた準備を終え、みんなでお茶を飲みながら明日の本番の流れの確認や注意事項などを打ち合わせた。

奥田さん、勝俣さんが気づいたことを言ったりして更に改良されていった。

あとは本番を迎えるだけになった。

みんなやれることはやったのだから、明日は来てくれたお客さんといっしょに楽しい上映会にするだけだ。

今回も私は杉本さんのお宅にお世話になった。

家に着くと、だんなさんの憲央さんと娘さんの実保さんが迎えてくれた。

前回お世話になった時に私が酒好きとわかったので、憲央さんは地元のうまい日本酒を用意してくれていた。

杉本家は憲央さん以外、酒を飲む人がいない。

鮒鮨と寿司を食べながら日本酒がすすみ、話もはずんだ。

楽しいお酒だった。

滋賀県は本当においしい日本酒がたくさんあるのだ。

美保さんは明日クッキーなどを「出会いの森」に出店する。

それを味見させてもらったら、なかなかおいしいかった。

明日が本番なのでお酒もほどほどにして床についた。
明日、どんな上映になるのか。とてもわくわくしていた。

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