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撮影報告 その14 大津友の会と岩田康子さん 滋賀にて

2011年6月22日。
彦根から大津友の会へ向かう。
大津友の会の今回の東日本大震災の被災地への支援活動を撮影させてもらいに行く。
10:00 到着。
上映会場だった場所に、友の会のメンバー、呼びかけに応じてやってきた近所のボランティアの方々が30人以上集まった。
上映会の時、お会いした人たちが次々に声をかけてくれた。
まず、リーダーの高田洋子さんが今日の行程を説明。
私のことも紹介してくれた。簡単に今回の撮影の趣旨を説明した。
衣料品、鍋などの台所用品などの仕分け、集めたカーテン生地で座布団のカバーをミシンで縫う人、エプロンを縫う人、アクリルの台所用スポンジを編む人など、各部署に分かれて一斉に作業に入った。
ワイワイしながらもみんな丁寧に仕事をしていた。被災地で必要なものを聞いて、それを集めて送るということだった。
座布団カバーなどはカーテン生地を裁断し、ミシンで縫い合わせてひと手間かけて届けるという心づかいがあったかい。
友の会ならではの心配りだと思った。集まった家庭用品・衣服などは男女別、種類別に細かく仕分けし、わかりやすく梱包していた。
藤重さん、中居さん、杉本さんも相変わらず元気だった。
お昼はそれぞれお弁当をもってきてみんなで食べた。
私の分は杉本さんと中居さんがつくってきてくれた。
みんなでおいしくいただいた。今回の支援活動は近所の方にも呼びかけたそうで、何人かの方々がボランティアに手伝いに来ていた。
大津友の会はすごい。
15:00 作業終了。
リーダーの高田さん、藤重さん、中居さん、杉本さんにインタビュー撮影。
19:00近くまでお話をうかがう。
そしてこの日はまたまた杉本さんのお宅にお世話になる。
さっとシャワーをあびさせてもらい、お好み焼きをみんなで囲む。
だんなさんがおいしい日本酒を用意してくれていた。
鮒ずしをいただきながら日本酒を味わった。
麦の家。
2011年6月23日。
杉本さんが大津市坂本にある「麦の家」に連れて行ってくれた。
目に飛び込んできたのは田んぼ、茅葺の家、なんとも美しい風景だった。
しかしここは観光地ではなく人が暮らしているところだ。
茅葺の家の縁側に腰掛け、山崎隆さんが仕事の手を休めてお話してくれた。
目の前にはトマト、きゅうり、なすなど色んな種類の野菜の畑と田んぼ。
家から見えてすぐに採ってこられる。
役人から27歳の時に百姓になった山崎さんは、ここで息子夫婦と孫と暮らしている。
山崎隆さん。
農業は暮らし方、生き方だということを山崎さんは言っていた。
山崎さんは実にいい顔をしていた。
こんな豊かな暮らしをしている人がここにもいる。
田んぼの向こうには琵琶湖が見える。
麦の家を後にして、杉本さんの畑へ向かう。
畑は色々な作物が育っていた。
キューイがなっていた。
びわの木。

このびわをたくさんいただいた。小さいけれど甘くてとてもおいしかった。

杉本さんと畑で別れ、西安造形大学のカフェテリア結へ向かう。
岩田康子さんのインタビュー撮影。
岩田康子さん。
カフェテリアはにぎわっていた。
校庭では小さい子らが元気に遊んでいた。
この前はお互いの近況を話して時間が過ぎてしまった。
今回は一緒にランチを食べた後、早速インタビュー。
私が岩田さんに聞きしたいことをすべて話してくれた。
被災した方を一人でも多く受け入れられるよう自分のできることをやっていきたいと彼女は言った。
そして私は彦根の奥田さんの家へと車を走らせた。
もんじゅの危険な作業が気になっていた。
今何でもなく息ができているということは大丈夫なのだろう。
帰ってネットを見ると、作業の始まりが遅れて終わるのは明日の明け方とのことだった。
しかしこんな重大なことがテレビでは何も報道されていないとはどういうことなのだろう。

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