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関西びわこ集会報告

彦根の奥田さんから、びわこ集会の報告が届いたので、掲載させていただきます。

大飯原発3・4号の運転再開を止めよう !
2月4日 関西びわこ集会&デモに参加して
滋賀県彦根市  奥田 好香
私が、この集会の事を知ったのは、1月25日だった。
関係者の人から会場が、なかなか決まらずPRが遅くなったので、できるだけこの情報を広めてほしいとチラシを受け取った。
事前にそう聞いていたので、来る人がどれだけ少ないのかと思い、出かけてみると会場の琵琶湖湖畔のピアザ淡海の500人位はいれそうなホールは、立ち見が出るほど大盛況だった。
集会の賛同団体は172団体と大勢の人が関わっていた。集会は、オープニング音楽から始まり、親しみやすい雰囲気だった。参加者は、中高年の人が多いように見受けられた。
集会の内容は
〇 主催者・国会議員からのあいさつ
〇 運転再開を巡る状況と運転再開反対の根拠
〇 福井からの訴え
〇 福島からの避難者の訴え
〇 福井と関西各地からのリレートーク
〇 全国各地からの連携アピールとメッセージ紹介
〇 今後の行動提起
〇 集会の決議(案)
集会後デモ
会場のなぎさ公園→関西電力滋賀支店(ヒューマンチェーン)→膳所駅
3時間あまりの集会に盛り沢山の内容だったため、もっとゆっくり聞きたいと思う内容が多かった。
私が、この集会で一番印象に残ったのは、福島県南相馬市から京都に避難されて来ていた井上さんの体験談だった。
彼女の話は、15分と限られた時間の中で、理路整然とした内容で人の心を引き付け、思わず涙が出た。震災当日の事、避難時の事などなど。
井上さんの話の中で「現在は、経済中心の政治がされているが、人の命ほど大事なものはない」「経済は、元へ戻せるが、子どもの健康と命は戻せない」という言葉が印象的だった。
私も政治は「人々が安全で安心して暮らせるためにあるもの」だと思う。しかし、国会では、消費税値上げの話が主で国民不在である。
政治家は、福島で何日間か暮らし、現地の人が自宅や家族、近親者を亡くし悲しみに暮れ、放射能という目に見えない恐怖にさらされている現実を身をもって感じてもらいたい。
後1か月もすると東日本大震災から早1年。今、なお行方不明の方々がおられ、仮設住宅で不自由な暮らしをしている方々の事を思うと自分の無力さが情けなくなる。
また、福井と関西各地からのリレートークの中で、京都の2歳の娘さんと壇上に出ておられたお母さんがいた。知人にメッセージを書いてもらったという白い割烹着を着ておられ、そこには、「いのちをまもりたい」と書かれていたように思う。
今、私の出来る事は、原発の存在を認めてきた大人として、子孫に「安全・安心な暮らしを引き継ぐ事」だと思う。
私が、原発の恐ろしさを知ったのは3.11からである。
それまでは、原発の知識は「地球温暖化防止のクリーンなエネルギー」というテレビでのCMからの情報だけだった。
井上さんも多くの人が原発の恐ろしさについて知らないのは、真実を知らないだけなので、自分は、実際に体験した事実を話していると言われていた。
大飯原発の3.4号機について経済産業省原子力安全・保安院はストレステスト(耐性評価)をし、再稼働させようとしている。
井上さんは「ストレステストをするんだったら自分達のストレステストもしてほしい」そうでないと再稼働は、許せないと。
滋賀県も国内にある原発54基のうち13基の原発と高速増殖炉「もんじゅ」があり、若狭の原発で、福島原発のような事故が起これば、近隣の放射能汚染のみでなく関西の水がめである琵琶湖は、たちまち汚染され、琵琶湖の水を水道水にしている京都・大阪・神戸など1200万人の人々にとっても大変な事になる。
「明日は、わが身」で福島での出来事が、いつ自分達の身に降りかかってくるかも知れない。
唯一救われる道は、地震大国の我が国においては日本の全原発を止める事以外にないと思う。
全国で54基の原発のうち現在51基が停止していても電気は供給され、以前と変わらない暮らしが出来ている今、人の命を危険にさらす原発が本当に必要なのか疑問である。
今、自分の出来る事を精一杯やって行こう。まずは、福島県の井上さんの体験談を聞く会を地元の彦根で計画し、一人でも多くの人に今福島で起こっている現実を知ってもらい今後の在り方を考える機会にしてもらえたらと思っている。
ジャーナリストの東条雅之さんのHPにも、この集会に参加した時の記述があります。
下記をクリックすると見られます。

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