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新作撮影報告 その102 山田農場 誕生の春 その1

 

 

2012年3月5日。

洞爺湖・ラムヤートを後にして、夕方、山田農場に到着。

こちらもすごい雪。

深呼吸。いつものように清々しい気持ちになる。

ただ今、山田農場は出産ラッシュ。

次々と子ヤギが誕生している。

 

しかし今年は例年に比べて雪が多く気温も低い。

生まれた小ヤギは、お母さんヤギにくっついて過ごし、十分寒さをしのげて元気なはずなのに、

今年は生まれた翌朝、畜舎で亡くなっているケースがいくつかあったそうだ。

それに心を痛めたあゆみちゃんは、少し小さかったり、弱そうな子ヤギを元気になるまで家の中に入れることにした。

 

ストーブの横で眠っている小ヤギたち。

 

薪ストーブの脇のコンテナの中には、小さな小さな子ヤギが眠っていた。

ほとんど動かない。

あゆみちゃんは哺乳瓶でミルクを与えていた。

 

三男・ハルサクも元気だった。

 

お茶をいただきながらあゆみちゃんと話をしているとヤギの声がした。

「あ、生まれるかも。」とあゆみちゃん。

二人で畜舎に行ってみると、もうすぐ出産するヤギは特別隔離されておらず、他のヤギたちといっしょにいた。

もうすぐ生まれそうだった。

私は急いで撮影の準備をした。

お母さんヤギは初産とのことで、苦しそうな声を上げていた。

お母さんヤギから子ヤギの頭が出てくるのが見えてきた。

ここでテープがあと2分になった。

今のうちテープチェンジをしようと場を離れ、新しいテープを入れて畜舎に戻ると、もう生まれていた。

ものの5分もたってなかった。

ヤギのお産は早い。

家の中にいる小ヤギより大きかった。

 

お母さんは不慣れな感じで、小さな子ヤギの体をペロペロなめはじめた。

子ヤギは間もなく立ち上がり、お母さんのおっぱいめがけて近づいていく。

馴れないお母さんは、なかなかおっぱいを吸わせたがらない。

子ヤギはおっぱいを求めて果敢に進んでいくが、お母さんは逃げていく。

なかなか元気な子ヤギだった。

 

 

しばらくして見かねたあゆみちゃんは、哺乳瓶でミルクをあげていた。

ヤギの出産を見たのは初めてだった。

その後、親子は静かな別棟に移された。

 

春の兆しが感じられる中、新しい命が生まれる。

直にそれを見ていると、まわりの風景が瑞々しく生き生きと見えてくる。

私は感動しながら小ヤギとお母さんを見続けた。

 

保育所からユウサクとコウサクが帰ってきた。

「子ヤギ生まれたよー。」とあゆみちゃんが声をかける。

「あっそう。ヨーコちゃん、家の中であそぼー」と二人が叫んだ。

ユウサクとコウサクにとって、子ヤギが生まれることは春の日常。

当たり前のことなんだなあ。

 

夕方の搾乳が始まった。

あゆみちゃんのお乳をしぼる姿にはいつも見入ってしまう。

そしてまた撮影。

搾乳が終わり、私は家の中で子どもたちと遊んだ。

絵本を読んで欲しいというので読むことにした。

コウサクは私の膝に座り、ユウサクは横に座る。

二人とも真剣に聞くので、私も一所懸命読んだ。

二人となんでもしゃべれるようになって、ほんと面白い。

左から、ユウサク、コウサク

 

夕飯をいただきながら、ラムヤートのことなど色んな話をした。

おいしいチーズもいっぱいいただいた。

 

コンテナに入った子ヤギたちは、びっくりするほど元気になってきた。

立ち上がったりして、動き始めた。

そしてその鳴き声のかわいいことといったらなかった。

ボーと小ヤギ

 

ネコのボーも近寄って見ている。

その姿もまたかわいい。

 

 

この夜、チーズ工房の2階の暖かく快適な部屋で、ぐっすりと眠らせてもらった。

 

つづく

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