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撮影報告 その134 バザーに向けて 

会の拠点。
ボーイスカウトが使っていた建物だったそうだ。

 

2012年9月10日。

福島県に県内自主避難の権利を求める会の活動資金を自分たちでねん出しようと、

手作りのものを作ってバザーで売ろうということになった。

最近、カトリック教会の人が、敷地内にある現在使わrていない建物を会に貸してくれることになり、

みんなで集まれる場所がようやくできた。

 

 

 

10:00。 みんなが集まってきた。

初対面なのでご挨拶と撮影の趣旨を簡単に説明。

昨日、愛さんは2,3人しか来ないかもしれないといっていたが、9人も集まった。

渡邊一家は和也さんが夜勤明けで帰ってきてからだったので少し遅れてやってきた。

 

何の気兼ねもなくしゃべることができる仲間と過ごす時間。

現実の厳しい問題も多いが、やはりそれだけでなく、おしゃべりに花が咲く。

 

 

会津若松で避難してきたのですと言うと、

「お金もらってるんでしょ。」

などと露骨に言われることもあるという。

現実は何の支援もないのに。

町ごと避難してきている大熊町の人は手厚い支援を受けているが、それといっしょにされるのだ。

かといって家のある福島市や郡山市に戻ったとしても、故郷を捨てて逃げたと後ろ指さされるような雰囲気が蔓延しているそうだ。

 

 

 

 

福島市、郡山市、本宮市などから自主避難してきている人たちで、

子供のこと、親のこと、親類のこと、職場のこと、みんなぞれぞれ事情を抱えている。

 

渡邊家のように、だんなさんもいっしょに避難してきている人は少ない。

しかも和也さんは夜勤の勤務が多いので昼間に動ける貴重な男。

会にとって、とても重要な存在なのだった。

会のメンバーのアイディアで、はぎれや使わない布でデッシュケースとシュシュをつくろうということになった。

さっそくメンバーのEさんが試作をつくってきていた。

 

布の手提げにかわいいマークが。
このキャラクターも会のメンバーが消しゴムでつくった。

 

みんなで手分けしてつくろうということに。

どんな装飾をつけるか、値段はいくらにするか、などなみんなで話す。

 

「こんなに集まったのは初めて。」

と愛さんは帰り際に嬉しそうに言った。

 

会のメンバーはそれぞれの事情を抱えている。

名前を出して活動できる人はほとんどいないそうだ。

なので、渡邊夫妻が広報を一手に引き受け事務局をしている。

みなさん、撮影に協力していただきありがとうございました。

 

老町(おとなまち)ぼろ蔵。

6:00。

ぼろ蔵へ。

木暮さんと食事をする。

彼女とは滋賀県のアースデーで出会った。

そして会津若松の人を私に紹介してくれた人だ。

 

とても元気そうだった。

去年はずっとやっていたテニスをしていないと話していたが、

今年はテニスをまたやりはじめたとのこと。

 

おいしい料理とお酒。

お互いの近況などを語り合った。

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