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撮影報告 その140 第7回大間原発訴訟 口頭弁論

裁判の日の朝。
2012年9月28日。

野村さんが朝ごはんの支度をしてくれて、澤井さん、石川さんと4人で朝食。
みんなで色んな話をして面白かった。
10:00。 野村さん、澤井さんといっしょに弁護士会館へ向かう。
弁護団会議。
今回の裁判の内容。
意見陳述は、福島から避難してきている鈴木明広さん。
家族が命からがら逃げた体験を語ることこそが、新規原発建設反対への思いを伝える直接的方法であると言って
鈴木さんは法廷に立つことにした。
弁護士によるプレゼンは、内山成樹弁護士による「基準地震動の不十分性」、
海渡雄一弁護士の「国会事故調査報告書が求める新たな耐震設計審査基準と再審査」、
大間原発訴訟弁護団共同代表の河合弘之弁護士の陳述。
弁護団会議の途中、大間原発をめぐっての動きが色々出た。
昼前、電源開発(Jパワー)が年内にも大間原発の工事再開すると発表したとニュースが流れた。
河合先生に函館市から電話が入り、裁判前の12:30~13:30、函館市長と弁護団で顔を合わせて話をすることに急きょ決まった。
新聞報道などにもあるように、電源開発の大間原発工事再開に怒った函館の工藤市長は、
函館市が原告となって大間原発工事差し止めの裁判ができないかと、河合先生たちに相談をしたのだった。
右が佐藤さん、中央が奥本さん。
弁護団会議が早めに切りあがったので、野村さん、大間の奥本さん、佐藤さんといっしょにお昼ご飯を食べに行った。
裁判所の近くには食べ物屋があまりなく、ぐるぐる回っていたら、お蕎麦屋さんを見つけた。
そこのお蕎麦が思いの他おいしくて、しかも安くてみんな大満足。
13:30。弁護士会館に裁判に参加する人たちが続々と集まった。
いつものように、横断幕を持ちながら、みんなで裁判所まで歩いた。
雨もほんの少し降っていたが、傘がなくてもいいくらいだったのでよかった。
傍聴席の抽選に多くの人が並んだ。
今回は抽選に外れた人のために、急きょ弁護士会館で澤井正子さんの学習会をすることになった。
私は抽選に外れた。
今回は澤井さんの講演会が聞けるので、それほど悔しくなかった。
せっかくだからそれも撮影もしようと思い、澤井さんに撮影してもいいすかと尋ねると
快くオッケイしてくれた。
私はど真ん中の一番前にキャメラをセッティングした。
原子力発電の基礎講座のような内容で、パワーポイントで資料を見ながらの講義はとてもよくわかった。
原子力発電所の巨大な取水口。
ここを毎秒何万トンという海水が流れる。
定期点検中の人がとても小さく見える。
ヨウ素131とセシウム137の半減期の比較。
ヨウ素131とセシウム137が、10000ベクレルが約10ベクレルになるまで、どれくらいの年数がかかるかを比較した表。
澤井さんは10000円が10円になるまでと考えると感覚的によくわかると解説してくれた。
ちなみにヨウ素131は80日、セシウム137は300年かかるということになる。
これは小学生にどうしたらわかってもらえるかと考えてつくった比較表なのだそうだ。
そんなこんなで澤井さんの話に聞き入っていたら、裁判を終えた人たちが帰ってきた。
学習会を終了し、裁判の報告会。
左から竹田代表、河合弁護士、海渡弁護士。
河合弁護士が市長との会談のこと、裁判のことなどを報告。
原子力規制委員会が新たにつくり、来年の3月をめどに、新しい安全基準をとりまとめようとしている。
この安全基準には最新の安全設備がないと稼働させない仕組みが導入されている。
前の新安全指針で建設が認められた大間原発は新しい安全基準に対象外という扱いになっているという。
来年の7月に新しい安全基準ができるまで工事を止めておくのが道理ではないかと海渡先生。
まったくもっておかしなことだと思う。
裁判長の声が小さくて聞こえなかったとか、初めて裁判に参加した人たちも感想を話した。
次回の裁判は、2012年12月27日(木)14:30から函館地方裁判所にて行われます。
報告会の後、近くのお店で交流会。
瀬棚や厚沢部から参加した人も交えて交流を深めた。
竹田さんが澤井さんを空港まで送っていった。
杉の子にて
野村さんが「杉の子行こう」というので、二人でまた飲みに行った。
シングルモルトのウィスキーがおいしくて、二人ともいい感じでけっこう酔っぱらった。
そして野村家に帰り、二人とも知らないうちに寝ていた。

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