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旅する映画 その106 川端さん家族 尾札部にて

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土居さん夫妻と川端さん家族

2013年10月28日

磨光小学校での授業を無事終えた後、

「尾札部に素晴らしい漁師さんの家族がいてるんです。田代さんにぜひ会ってもらいたい。」

と土居さん。

今年で最後という挨拶に行くのに私も同行させていただいた。

 

大きな家の前にはきれいなお庭がつくられていた。

ニッコニッコしたじいちゃんが出迎えてくれた。

私は一発で大好きになった。

続いてばあちゃんもまた満面の笑顔で家から出てきてくれて、

「中に入りなさい、入りなさい。」

 

土居さん夫妻が

「まずは素敵なお庭を見させてもらいましょう。」

と私を誘った。

 

家の中はびしっときれいで、とにかくみんな明るい。

笑い声が絶えない家族だ。

 

川端さん家族はおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして子供が男の子二人。

じいちゃん、お父さんは漁師。

上のお兄ちゃんも漁師になった。

そして去年南茅部高校を卒業した弟のツバサくんも漁師になった。

この日、ツバサくんは沖に出て行ってまだ帰ってきていなかった。

 

 

弟のツバサくんも小学校5年生の時、磨光小学校で土居さんの授業を受けた。

授業の後に当時の副校長先生が、生徒に感想文を書かせたそうだ。

 

その作文でツバサくんは、

お金じゃなくて心が大事だから自分は昆布漁師になるというようなことを書いたそうだ。

この作文が後で大阪の土居さんのところにも送られてきた。

土居さんはとても感動した。

今もこのツバサくんの作文はこんぶ土居に大事にとってあるそうだ。

 

それから、ツバサくんが高校生になり、修学旅行で京都に行った。

その時に、大阪のこんぶ土居に行ってみたいとツバサくんが言った。

それで、ツバサくんは先生についてきてもらって、こんぶ土居を訪問した。

そしてツバサくんは高校を卒業して本当に漁師になったのだ。

 

これが土居さんにとってはとてもとても嬉しいことだったそうだ。

それから、毎年何人かの生徒が修学旅行で大阪のこんぶ土居を訪れているそうだ。

 

ツバサくんは漁師になって一年目。

こんぶ漁はじいちゃん、お父さん、兄ちゃん、そしてツバサくん、それぞれの船で出て行きとってくる。

家族といえどもライバルなのだそうだ。

じいちゃんは、尾札部でもトップクラスの漁師。

いいこんぶをつくるのだ。

一年目のツバサくんはまだまだ勉強することが山ほどある。

 

ばあちゃんが言う。

「私のところにきて、じいちゃんに勝てなくてくやしい。

ってツバサがぼそっと言うんですよ。」

 

お母さんも言う。

「息子の船に乗る方が緊張するんです。だんなだと言いたいこと言えるんだけど息子だとねえ。」

 

じいちゃんはニコニコしながらそれを聞いている。

 

こんぶ漁は最低でも二人で乗る。

こんぶをとる人、船を操る人、とった昆布を切って積んでいく人など。

船の上でやることがたくさんあるのだ。

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漁師一年目のツバサくんがとってきた天然こんぶが土居さんにプレゼントされた。

「これはいいこんぶですね。」

とこんぶを見るなり土居さんは嬉しそうに言った。

「ツバサが一生懸命とってきたものだもんね。」

とばあちゃん。

 

 

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昆布をこんぶの紐で束ねて、尾札部のマークをつけて。

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こんぶを束ねるためにこんぶを結って紐をつくったのはじいちゃん。

 

ツバサくんが漁から帰ってきた。

土居さん夫婦がき来ていることにびっくりしながらも嬉しそうだった。

すっかりたくましい漁師の顔をしていた。

 

 

帰り際、じいちゃんが私にもこんぶを持たせてくれた。

そしてばあちゃんは

「またいつでも遊びに来てください。」

と言ってくれた。

 

 

土居さんにとって、川端さんの家族と出会えたことが

どれほど大きなことであったか・・・

そんな大切な人たちに会わせていただいて私はとても嬉しかった。

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土居さん、ありがとうございました。

そして本当にお疲れ様でした。

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