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学習の友 2008年11月 No.663

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英語字幕版「Smell of Sunshine」が完成しました

「空想の森」の英語字幕版が完成しました。 英語のタイトルは 「Smell of Sunshine」 字幕翻訳は山之内悦子さん。

彼女に初めて会ったのは、 1997年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でした。 上映後の質疑応答の英語の通訳をしている姿を見て 素敵だなと思ったのが初めの印象。 彼女の通訳から、映画と映画の作り手に対する 愛情と敬意が伝わってきました。熱のようなものです。

私は自分の映画をつくりはじめた時から、 英語字幕は山之内悦子さんに、と決めていました。 そしてその後、彼女を知っていくにつれて その思いを強くしていきました。 英語字幕版は、訳す人によってずいぶん違うものになるから。

そして今年の夏に訳していただき、 2008年9月、帯広でいっしょに字幕をつける仕事をしました。

字の大きさから、位置などもいっしょに考えながら 一つ一つ、間違いがないか確かめながら本編につけていきました。

その作業は神経を使い、とても時間がかかる仕事でした。 二人で、5日間缶詰めになって朝から晩までびっちりやりました。

合間に、素早くご飯も作って食べました。 「私たち、こんなに仕事もして、ご飯もつくってえらいよね。」 「やればできるんだよね。」 などど、自画自賛しながら。

2008年10月。私はつけた字幕をDVDに書き出しました。 そして、神奈川県の日本映画学校の部屋をお借りして 大きなスクリーンに映しながら二人で 最終チェックをしました。 少しの直しはありましたが、それさえ直せば これで大丈夫でしょう!と。

ようやく終わったその日、山之内さんは 「奴隷開放だー。」 私はかなり細かくしつこい人間なので、 きっと、とても大変だったと思います。 自分の訳す映画をこれほど見た字幕翻訳の人は そういないのではないかと思います。

そのおかげで、すばらしい英語字幕版ができました。 これから海外の映画祭に出していこうと思います。

山之内さんお疲れ様でした。そしてありがとうございました。 私はあなたに字幕をつけてもらえて本当に嬉しいです。

高崎上映会は盛り上がりそうな予感!

2008年12月14日 「空想の森」高崎自主上映会 会場 群馬中国医療研究会 電話 027-373-8345 *午前と午後の2回上映をします!

2008年10月9日。 友人とたっぷり話した私は、 京都を後にして群馬県高崎市に向いました。

竹渕進さん

東京のポレポレ東中野で「空想の森」を見てくれた竹渕進さんが、 自分の町・高崎で自主上映会を開くことになったのです。 仲間を集めて実行委員会をつくってくれました。

こんな嬉しいことはないので、 私は竹渕さんに会いに行こうと思ったのです。

竹渕さんの奥さんの智子さんが東京へ映画を見に行き、 映画館から「空想の森」のチラシを持って帰ってきたそうです。 そのチラシを見て何かピンときた彼は、 東京の東中野までわざわざ映画を見に来てくれたのです。

竹渕さんは「すぎな農園」で平飼いで鶏を飼っています。 その卵をお土産に私にくれました。とてもおいしかったです。 この日遅くに高崎に到着。一晩駅前に泊まる。

2008年10月10日。 10:00 宿まで竹渕さんが迎えに来てくれた。 どことなく宮下さんに似ている。宮下さんよりだいぶ若いですが。 それほどおしゃべりではない人のように見受けた。

会場となる群馬中国医療研究協会に着き、 私の目に飛び込んできたのが、 ケヤキの木とこならの木でした。

何の変哲もない建物と駐車場に、 それほど大きくはない2本の木が立っているだけなのに その辺りがなんかいい感じになるのです。

鈴木真吾さん

その木の間に、 「やさいと暮らそう」という看板のある小さな小屋が建っていました。 実行委員の鈴木真吾さんの野菜屋でした。

中には地元の野菜などが並んでいます。 鈴木さんは仕入れや配達で忙しそうでした。

小松かおりさん

その左手にデイサービスの続きの建物に、小さな店がありました。 これも実行委員の小松かおりさんのお店(風の暦)でした。

ランチやお茶を出す小さなお店です。 ここでお昼ご飯をご馳走になりました。 玄米、味噌汁、なめたけがおいしかった。 ナスなどの野菜のおかず2品、しょうがのつけもの。 […]

2008年10月8日 大阪キャンペーン3日目

第七藝術劇場 2008年11月22日~12月5日 10:30から 「空想の森」上映決定!

2008年10月8日。気持ちのいい快晴。

9:30 今日は移動日なので荷物をゴロゴロころがしながら行く。 第七藝術劇場で楠瀬さんと待ち合わせる。 持ってきた予告編のミニDVを劇場の人に渡す。

10:30 梅田ビジュアルアーツへ。 今日もここで2本取材を受ける。 日刊現代の西川和己さん。

12:30 大阪東十三教会の牧師・浦上結慈さんに会いにいく。 道中、私はお腹が減った。 商店街の屋台のキャベツ焼きを楠瀬さんにご馳走になる。

その教会は淀川の近くにあった。 牧師の浦上さんに宣伝協力のお願いをする。 藤本さんが「アメリカばんざい」を大阪で上映した時に 協力してくださった方だ。 色んなお話をするうちに、十勝にも何度か来られたことがあるそうで、 宣伝協力してくれることになった。

14:00 楠瀬さんお勧めのセルフうどんやで二人で食べた。 安くて早くておいしかった。

14:30 梅田に戻ってビジュアルアーツにて、取材。 今回、淀川を阪急で何回渡ったことだろう。

毎日新聞の鶴谷真さん。 鶴谷さんのしていた腕時計は素敵だった。

15:30 終了。これで今回の全ての取材が終わった。

こんな短期間にまとめて取材を受けたのは初めてだった。 振り返ると色々反省がある。 私はどうも話すことが上手くない。 宣伝に必死になるあまりしゃべりすぎたり。 まず映画を撮るまでの経緯だけで結構な時間になる。 そんなおしゃべりでない私が映画のこととなると、 話すことがいっぱいあって不思議だ。

言葉は最小限で相手に伝わるように話すことをしたいと思った なんたって完成した映画があるではないか。

このあと私は宣伝も兼ねて京都の友人を訪ねることにした。 ヴァンクーバー時代、いっしょに日本語学校で教えていた人で、 現在京都に住んでいる。 彼女のお宅に泊めてもらうことになった。

楠瀬さんが、大阪土産の豚まん屋に連れて行ってくれた。 (それはホントに喜ばれた。) そしていつも長蛇の列の人気のイカ焼き屋に行き、それを食べた。 この時の行列は短かったのですぐ買えた。

「これで粉もんは一通り食べましたね。」と楠瀬さん。 私も満足した。 そして安いチケット売り場まで連れてきてくれて、チケットを買った。 […]

2008年10月7日 大阪キャンペーン2日目

第七藝術劇場 2008年11月22日~12月5日 10:30から 「空想の森」上映決定!

2008年10月7日。 9:00 阪急十三駅で楠瀬さんと待ち合わせ。 今日の取材場所・梅田のビジュアルアーツへ向う。 ご好意で、教室(編集室)をを貸してくれたのだ。 今日は、ビジュアルアーツの卒業生・河瀬直美さんの 新作の試写会がここであるとのこと。

9:30 FM千里の林ひろこさん。 ラジオのコーナーを持っていて、 そこでここで収録したインタビューを。 一時間まるまる放送すとのこと。

10:30 ライターの喜多匡希さん。 喜多さんは「空想の森」のことを、 「土のついたじゃがいものような映画でした。」 と言ったことが印象に残った。

11:30 インセンツの寺杣麻里さん。(インターネット) 彼女は単独取材が初めてだそうで、えらく緊張していた。

12:00 昼ごはんは私のリクエストでうどん。 移動の途中のわりかし安くておいしい店に連れて行ってくれた。 そして「たこ焼きが食べたい。」 と私があんまり言うからか、 楠瀬さんは阪急の地下の食品街に連れてってくれて、 たこ焼きとちょぼやきをご馳走してくれた。 「粉もんは私がご馳走します。」 と楠瀬さん。 ありがたく戴く。

本場のたこ焼きは中がとろとろ、 外がパリッとして本当においしい。 楠瀬さんが地方に行ってしばらくすると、 「粉もん」の禁断症状がでるのがわかる気がする。

14:00 北海道大阪事務所を訪問。 所長の杉中正人さんに、宣伝協力をお願いする。 杉中さんの奥さんは、帯広の小川という蕎麦屋の娘さんがやっている 焼き菓子屋さんのお菓子が大好きで 取り寄せているという話になった。 私はよく小川には蕎麦を食べに行くので、その話で盛り上がった。

16:00 プラネットへ。安井さんを訪ねたが留守だった。 暫く待ったが、留守電だけ残して引き返した。

17:00 第七藝術劇場へ。 松村支配人と上映についての細かな決め事を話し合う。 雑談で色んな話もした。

諏訪監督の「1/2デュオ」はぜひ観たらいいと松村さんに勧められた。

ここの喫茶店のマスターと松村さんの掛け合いが面白い。 […]