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旭川新聞

2010年9月14日 旭川新聞掲載 pdfで記事を見る

北海道・月形町にて 2010年9月11日

「空想の森」感想いろいろ

2010年9月11日・北海道樺戸郡月形町

月形交流センターにて

上映してくれた人:月形町社会福祉協議会のみなさん・釣崎さん、ありがとうございました!

とても良かったです。私は新規就農者。聡美さんと同じように子育て、悩み・・・共感できました。農業の純粋さ。素敵な時間、晴れ晴れとした気持ちを思い出しました。 (女性・43歳・農業)

この紙に書ききれない感想でいっぱいです。ドキュメンタリー映画、台本なしの映画に引き込まれました。 (女性・49歳・農家)

心の豊かさを訴えたかったのか、何が良いのかよくわかりませんでした。 (無記名)

十勝の美しい自然と各家庭の営みや農業に対する思いなどがていねいに記録されていて、とても心に残る映画でした。監督のお話も聞けてとてもよかったです。 (無記名)

大らかで、画面がきれいな映画でしたね。 (女性・65歳・絵描き)

むずかしいというか、わからないとか、考えられないけど、考えると・・・。1コマ1コマは何か色々感じることができました。 (男性・59歳・団体職員)

学舎で働く山田聡美さんのたくましさに感動。きつい農作業の中にも楽しみをみつけて働いていて、たいへんだけれどもとても幸せな気持ちになりました。作業風景をみて、自分が子供の頃40~50年前を思い出しました。子供の頃、家は農家だったので。 (女性・58歳・団体職員)

地域とのかかわり合いがあるのかどうかなあーと感じました。一種独特な感じを受けました。農業が楽しいとは感じられなかったかなあー。私自身は、生まれた時は農家で小6~29歳までは農家ではなく、終始して、又農家になりましたが、農が楽しいと思えない年齢になりつつあります。 (女性・55歳・農業)

私の祖父母が新得町に住んでいたので、チラシを見てすぐに見に行きたくなりました。私自身も3年間暮らした町でしたが、私の知らない新得町といった感じでした。友達も今も新得にいますが、久しぶりに行きたくなりました。 (無記名)

町の仲間の人との交流を通して、たくましく生きている姿を見てうらやましく思いました。 (女性・52歳・看護師)

農家の大変さと生きがいが分かりました。 (無記名)

沢山の人達が共同で生活されている事は大変すばらしい事。みんな生き生きと生活されている様子が感じられました。 (女性・61歳・主婦)

人と人との絆、出会い、農業に対する強い決意。共に生きてやり遂げる熱意に心を打たれました。大自然の中、農場、共存の重要性、自分たちの力でライフスタイルを守り、人は無限の力を発揮、なしとげられると見事に表現された作品。感動痛感致しました。ありがとうございました。 (女性・67歳)

昭和30年より50年頃の事を思い出しました。 (女性・70歳・農業)

ドキュメンタリータッチでとても良かった。 (無記名)

母が新得出身で幼い頃よく行っていたので、その風景になつかしさを感じました。 (無記名)

子育てをしながら、子どもに現体験、実体験をハイハイの時からさせている姿は素晴らしいと思いました。 (無記名)

私は5歳から中学2年まで新得で暮らしていましたので、とても懐かしく見せていただきました。自然の中でこの様な暮らしが今も有るのかと素晴らしいし、うらやましいと思いました。 (無記名)

北海道新聞・空知版

2010年9月10日 北海道新聞空知版掲載 pdfで記事を見る

旅する映画 その60 大津・彦根・信楽

滋賀県・大津友の家にて。上映会友の会有志のメンバー。

2010年8月23日。 映画祭の余韻がまだ身体の中に充満していた。

私は大阪を後にして滋賀県大津へと向かう。 せっかく大阪まで来たので、10月23日の大津上映会の会場の下見、実行委員会のメンバーとの顔合わせをしようと思ったからだ。

当日に向けてみんなでがんばろう!ということで。

大津友の家小ホールにて。左が代表の中居さん、中央が言いだしっぺの藤重さん。 今回の主催者は大津友の会有志の方々16名。

2月の滋賀会館の上映の時、見に来てくださったのがご縁で、自主上映会を企画してくださった。 大津友の家小ホールにて。当日はここが交流の場になる。 友の会とは、雑誌「婦人之友」の愛読者によって発足した団体で、大津友の会は全国友の会の中のひとつ。

「よい社会はよい家庭から」と、日々の生活をよりよくするよう実践的に励んでいる。 (大津友の会HP http://www.otsu-tomonokai.com/)

当日はこんなカレーを販売します

会場となる大津友の家はJR大津駅から歩いて5分程のところにあった。

この日、10人ほどのメンバーが集まっていた。

ほとんどが主婦の方々。

お昼をだいぶ過ぎて到着した私は、早速当日出すカレーライスの試食。

杉本さんの娘さんのレシピだそうだ。

なかなか本格的で野菜もおいしいカレーだった。

そして当日にむけての話をする。

私がご馳走になったランチです

しばらくして地域の雑誌・M・O・H通信の辻村さんが取材に来てくれた。

辻村さんも交えて、色んな話をした。

今の若い人は結婚しないとか、おせっかいおばさんがいなくなったとか・・・。

それから、辻村さんが取材でまわった滋賀県内の面白い取り組みをしている人たちの話をしてくれたり。

左がM・O・H通信の辻村さん、右が宿泊でお世話になる杉本さん。

主催者がどんな上映会にしたいのかが大事な事。

友の会とはどういう会なのかも一般の人に知らせた方がいいのでは。

などなど、とてもいい話し合いができた。 友の会の内部では今までたくさんイベントをやってきているのだが、外部の人を巻き込んでやるイベントは初めての試みだそうだ。

チケットはもう出来上がっていた。

ここが当日の上映会場となる大ホール

なんだかんだで、終わったのが夕方。

中居さん、藤重さん、杉本さんと駅前の中華料理店へ夕食を食べに行く。

琵琶湖が見える丸テーブルに座り、今までの上映会の話やお酒の話などをした。

酒飲みの私に、あまり飲めない中居さんと藤重さんがビールを付き合ってくれた。

「全部飲めなかったら私が手伝いますから。」と私は言った。

ふと見ると二人ともグラスが空になっていた。

そして中居さんは結構飲めることが判明した

[…]

大阪府・ヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野にて  2010年8月21日

「空想の森」感想いろいろ

2010年8月20日~22日

ヒューマンドキュメンタリー映画祭・阿倍野2010にて

*映画祭の用意したアンケートでしたので、その日に見た映画の感想をまとめて書かれた方が多かったです。そのまま、打ち込みました。「空想の森」の上映日は2日目の8月21日でした。

今年で退職したので3日間全部見ました。それぞれに感動した。力作ばかりだった。特に良かったのは「ハダカの城」・「犬と猫と人間と」・「空想の森」・「with・・・」・「泣きながら生きて」・「トーク・ドキュメンタリーの多様性」。どれもとても長い時間や根性が表れていて、すごいなあと思う。8年間ちょこちょこっと見ているが、自由人になれたので今年は全部見てやるぞと気合を入れて取り組んだのも良かった。やっぱり、気合だ!キアイだー。来年はスタッフにでもなろうかとも思うが、お世話する側になれば、気合を入れて見れないのではないか、ジレンマを感じます。

(男性・63歳・フリー)

6年前、鹿追町の牧場で働いていました。学舎のチーズ大好きです。となりの街でこんなに暖かい人々が集まって楽しく働いているなんて知らなかったです。教育ファームで働いていたのですが、客観的に見たら映画と同じような生活を送っていたんだろうな・・・中にいると分からなくて外の世界ばかりうらやましくなり、辞めてしまいました。物が沢山ある生活・自然と共存する生活・・・どちらが私らしく生きられるのか、また考え直すきっかけになりました。

(女性・31歳・フリーター)

人間の営みの楽しみ・苦しみ・おかしさ・美しさ・自然のおおらかさ・厳しさ。ゆったりとした音楽と共に教えていただきました。ありがとう!面白かったです。

(無記名)

製作者のテーマの動機が面白く、作品にかける努力、苦労が珠玉の作品を作り出したのが良くわかりました。映像の力もすごいけれど、映像のない映画も想像力が刺激されて良かったです。大変お得な1300円でした。ありがとうございました。

(女性・会社員)

「with・・・」、「空想の森」、「風のかたち」、良かったです。「感謝一筋」も。たま来年見ます。

(女性・66歳)

「犬と猫と人間と」。大変よかったです。感動しました。少し文句を云わせてもらえば、最後の1/3位の所がねむたくなりました。もう少しカット?すんまへん。「トーク」の中での伊勢監督のお言葉で「写す」つもりが「写っていた」良いお言葉です。感動しました。「南京・引き裂かれた記憶」。よかったです。小生も昔人間で少し右よりなんですが・・・戦争はいけませんネ。元日本兵の語りの中で「既婚者が先に行動し、その後に独身者の兵が行為を行った」とのくだり、ものすごくリアルでした。これぞ本音ですよね。別件で、飲み物販売結構でした。缶ビール200円安い。「たこやき」売って下さい。アンパン・クッキー等でも。「空想の森」。北海道は新得町へ、いや、共働学舎へ行きたいと思いました。小生も山田です。ものすごく親近感を持ちました。冒頭での聡美さんのお話のシーンに写っていた「つるはし」・・・あれを観ただけで農作業、それも北海道の手作業の厳しさ、よくわかりました。それに次での冬の学舎の食堂の場面の雪の中のシーン。プラスチックのソリ3台の赤・黄・青のカラー、強烈でした。それに、聡美さんがベットよりあかりさんを抱き上げた時、「おむつ」の匂いをかぐ仕草がものすごくリアルで素晴らしかったです。田代陽子監督の益々の御活躍、お祈りいたします。

(男性・74歳・会社員)

もうちょっとストーリー性のあるものをたくさん見たかったです。

(男性・33歳・清掃業)

「みなみ風 その2」。旅行記なので良い所ばかりでした。日常や旅行での社会のおかしな点を少しは描いて欲しいです。「ラジオドキュメント 獄中13年」。言葉で表現がなされていて、言葉の大切さが分かりました。情景は心に浮かぶのですが、個人の素養や創造が必要と考えます。「犬と猫と人間と」。昨年劇場で観ました。日本社会の異常な面、動物に対する愛情と人間関係のひずみを感じました。「南京・引き裂かれた記憶」。戦争反対の日中の証言。中国の証言は言葉が分からないので、本当さが弱いと感じます。写真や映像でない証言なので衝撃が大きいです。「空想の森」。食(材)の空想は見られましたが、衣・住の空想は欧米型で、アジアの空想が見られなくて残念です。

(無記名)

ドキュメンタリーを観たのは、昨年の10月に「空想の森」が初めてでした。その後「未来の食卓」・「犬と猫と人間と」・「命の作法」・「ミツバチの羽音と地球の回転」・「1/4の奇跡」と次々観る機会を得ました。今回は、地元で観た「空想の森」と「1/4の奇跡」が上映されるというので映画祭というものに初めて参加しました。「タイマグラばあちゃん」を観て昔ながらに伝わるみそ作りや豆腐、じゃがいものだんご等、いろんな生活の知恵を見せつけられ、今は何もかも便利になりすぎて衣・食・住の基本的なものがおろそかというか安易になっているように思った。大切なものは是非継承していくべきだと。それが本当に基本的に人間が必要としていることだと思った。「南京・引き裂かれた記憶」はすごく衝撃的だった。今、日本人は平和な生活にあぐらをかいているが、こういう時代に至るまでには悲惨な現実があったんだと。以前の日本は今のアメリカと変わらない。人を人と認めず大量虐殺して、戦争は人をかえてしまうのだと。どうすれば世の中から戦争がなくなるんだろうと。真実なのだが耳を塞ぎたくなるような現実にショックだった。ドキュメンタリーって映画なのだがライブで、何回か観た作品もその時の自分の心境で同じ作品でも感じ方が違い、自分自身を元気づけられた作品があった。今後も機会があれば、ドキュメンタリー作品を見続けたい。それぞれ監督の話も良かった。これからも映画をずっと続けてほしい。今日、映画祭の3日目を迎えて、また新たな感動をした。ヒューマンドキュメンタリー映画ってすごく奥深く、それぞれの主人公の生きている存在感。意義を感じとり、自分は何のために生きて、何をするべく生かされているのかすごーく考えさせられた。人は生きていると良い時も悪い時もある。今新しいことを始めるにあたって、ちょっと落ち込んでいたが、勇気をもらえる映画が数々あり、これから先、自分は自分らしく、自分に与えられた使命(?)にあった生き方ができたらと思った。

(女性・58歳・自営業)

「みなみ風 その2」。子供達の笑顔を見ると涙が出ました。親子とひとつの作品をつくるって素敵ですね。

ドキュメンタリー。初めてラジオドキュメンタリーをきいてとても感動しました!このドキュメンタリー映画祭にもいい取り組みだと思いました。坪井ディレクターさん?の話もとてもよかったです。「耳で見るニュース」という番組がありますが、まさしく耳で見る映画ですネ。「犬と猫と人間と」。は(十三)七芸で見た時より一段とカントクさんのナレーションが心に響いてよかったです。「南京・引き裂かれた記憶」。も思いテーマで素晴らしかったです。「空想の森」は内容はよかったが、ナレーション練習した方がいい。

(女性・55歳・主婦)

ドキュメンタリーをこんなに見たのは初めてです。面白くて3日間通いました。来年もきっと見に来ると思います。

(男性・51歳・自営業)

今回で2度目か3度目の映画祭での鑑賞ですが、今回特にバラエティーに富んでおり、まったく飽きることなく、3日間とも観ることができました。監督さんやディレクターさんのお話もおもしろく聞けました。「南京・引き裂かれた記憶」に関する歴史的認識が確かなものになってきた。社会派ドキュメンタリーの真髄と思った。「ラジオドキュメント 獄中13年」もあの時のあの話はこうだったのかということが分かり、とても良かったです。震災のもたらした数多くの人生があるのだと学ばせて頂いた。結論。どの作品にも感動しました。時代の波に翻弄されながらも、その時その時の選択が当然ながら、後の人生に大きな影響を与えているのだと強く認識しました。私は絵画を鑑賞したり、寄席に行ったり、歌謡曲等を聞きに行きますが、最近の映画はCGを使ったものが嫌いで、ほとんど劇場に行かなくなっていました。ただ、ドキュメントは子供のころから好きで、NHKの現代の映像や新日本紀行などをよく見ていました。特に真実を解き明かしてゆくような社会的なものが好きです。ただ、年齢を重ねるうちに、人間の生き方や暮らし方に関するものに、多くの共感を覚えるようになってきました。今回の作品の監督さん逹がそうであったように、作りたいものを作りたいようにして頂くのが一番良い作品ができるのではないかと、今回の映画祭を通じて思いました。

(男性・61歳・会社員)

廉価で、何年にも渡ってこのような映画祭があったとは。知らずにいて残念ではありました。しかし、今回も(2日目)秀作ぞろいで、来たかいがあり、むくわれた気がします。今後も期待します。1日目は仕事で来れなく、またすでに見た作品もあったあので、ということでした。元々ドキュメント映画好きでその理由に、真正な事実を基に記録して、それを実際に映写して観る人々の心の中に、記憶に残るような製作物と、勝手に定義しているのだけど、それにふさわしい作品群であったように思います。長くなるのでこの辺で。

(無記名)