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撮影報告 その31 手掘りの熟成庫完成 山田農場

2011年9月12日。 山田農場へ。 1泊させてもらう。 この農場に来ると何だか気分が良くなる。 今回は撮影するつもりもなかったのだが、やはり撮りたくなった。 夕方の搾乳の仕事を撮らせてもらう。 あゆみちゃんは産後、搾乳を始めて3日目とのこと。 あゆみちゃんの搾乳は見入ってしまう。圭介さんはエサのとうきびを切る作業。 時より話しながらそれぞれが仕事をする。 小さくて静かなのでできることだ。 生まれたばかりの晴作は、チーズ工房の前で眠っている。 泣いたら声が聞こえるのですぐに見にいける。 「ハルはあそこで眠っていてほとんど泣かないから、本当に助かる」とあゆみちゃんは言った。 三男・晴作。2か月。 畜舎 放牧地。 山田農場で生まれたメイ。この前初めて子牛を生んだ。 このヤギはとても頭がいいそうだ。名前は忘れてしまった。 ガーコ。 2011年9月13日。

朝の仕事も撮らせてもらう。 山田農場ではやたら撮影をしてしまう。 撮りたいと思う事が多い。 圭介さん。熟成庫への階段で。 熟成庫ができたんだ。 言って圭介さんが案内してくれた。 私が5月に訪ねた時、圭介さんは穴を掘り終わり、ひたすらセメントをまぜてつくっていた。 最近チーズを新しい熟成庫に移したばかりとのこと。 急な狭い階段を下り、熟成庫に入ると空気が違った。なんか神聖な感じがする。 「ここに入るとなかなか出たくなくなるんだよね。」と圭介さんは言う。 これから圭介さんはこの熟成庫との付き合いがはじまる。 この熟成庫でうまいチーズをつくる試行錯誤をしていくのだ。 昨日の夕食で、新しい熟成庫に移したチーズを試食してみたら、ほんと、うまかった。 熟成がすすんだらどんな味になるか、これからが楽しみだ。 熟成庫。しかしよくシャベルでこんなに穴を掘ったものだ。

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撮影報告 その30 山田農場ピクニック

2011年9月11日。 大間訴訟の会で山田農場ピクニック。

7月の大間現地視察の帰りのフェリーの中で大場さんと森越さんが盛り上がって決まったのだった。

大場さん、森越さん、野村さん、石川さん、竹田さんはお孫さん二人と一緒に参加。

瀬棚からは養豚農家の方も。

この日の天気予報は雨だったが降らなくて本当によかった。

到着してすぐ私たちは山田家の子供たち、近所の男の子、竹田さんのお孫さんたち、そしてヤギたちと一緒に牧草地をぐるっと歩いた。

ヤギは人なつっこくてかわいい。

下から眺めてるとそれほど広く感じないのだが、実際歩いてみると傾斜はきついし、広い。

起伏に富んでいるので振り返るたびに違った景色が楽しめる。

山のてっぺんの林の中で森越さんが大きなきのこを見つけた。 バッタ、コオロギ、ここにはたくさんの生き物がいた。

大場さんや森越さんも実に楽しそうで子供たちといっしょにはしゃいでいた。

訴訟の会では見られない面だねとみんなで笑った。 野村さんは山田家の次男・耕作といっしょにゆっくりと山を歩いていた。

あゆみちゃんと圭介さんはランチを用意してくれていた。

ゆでたとうきびや枝豆、圭介さんのチーズパン、デザートのケーキなどなど。みんなが持ち寄った食べ物とで、豪華なランチとなった。

外に大きなテーブルを囲み、本当に気持ちのいいお昼だった。豊かな時間をみんなで過ごした。

 

石川さんが三男・晴作を抱くと、次男・耕作が頭をなでなで。

 

次男・耕作。やんちゃぼうず。

 

 

大場さんは、長男・優作にべたべたしすぎて嫌がられている。

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撮影報告 その29 函館・原発カフェ

こなひき小屋のおかみさん。署名集めが初めてには見えなかった。 ハルエさん。 2011年9月10日。

 

昼、函館の中心街の大丸今井前で、チラシ配りと署名活動。 野村さんと行くと、すでにこなひき小屋のおかみさんとハル小屋のハルエさんが、署名を抱えていた。 彼女たちも1時からの原発カフェに参加する。 その前に著名活動もやってみようと思ったそうだ。 二人はとても初めてとは見えなかった。 おかみさんは動き回り、人なつっこい笑顔で話しかけながらどんどん近づき署名をしてもらっていた。 ハルエさんはどっしりと構えてにこやかに話しかけながら署名を集めていた。 二人の対照的な署名の集め方が面白かった。 6,7人ほど近くに座っていた若者たちがいた。 青森から遊びにきたそうだ。 おかみさんが近づいていって話しかけ、みんなに署名をしてもらっていた。 さすがだ。その後野村さんが、大間原発のことをひとしきり若者たちに話した。 みんな真剣に聞いていた。 これを撮影できてよかった。

 

 

 

第2回原発カフェ

 

そして音楽鑑賞協会へ移動。2回目の原発カフェ。 今回はにぎやかだった。 おかみさんにハルエさん。意見陳述した上田桂さん、前回も参加した前田さん、野村さん、そして大沼からは山田農場一家。 そして山田聡美さんも子供たちを連れて初参加。 みんなそれぞれ話したいこと、気になっていることを話す。なかなかいい会だった。

 

 

圭介さんが子供の係り。 左から、上田さん、あゆみちゃん。7月に生まれたばかりの晴作くんをだっこして。

 

上田さんは先日の大間原発訴訟の裁判で意見陳述したばかり。 その時の気持ちなどを話した。

 

 

左から前田さん、野村さん。 左から、おかみさん、ハルエさん、聡美さん。

 

野村さんは子供か来るので絵本をたくさん持ってきていた。

 

 

「大きなかぶ」を圭介さんが読み、子供たちはおおはしゃぎ。

 

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撮影報告 その28 函館・バル街

バル街。振る舞いの生ハムをサービスするバスクの深谷さん(左)とこなひこ小屋の親方(右)。 長蛇の列だった。

2011年9月9日。

初めてバル街へ。 65店舗ものお店が参加。 村さんと三好さんと一緒にあいにくの雨に濡れながらも函館山の周辺を歩き回った。 ちょっとしたつまみ・ピンチョスと飲み物で函館の街を店をはしごして歩く。 なかなかいいものだった。 今年で16回目だそうだ。おいしくて楽しい。こんないいことはない。 函館山ロープウェイには、山形県のアル・ケッチャーノも出店していた。 これはぜひとも食べてみたかったので一番に行った。 長蛇の列に並んだ。 三好さんと堪能した。 松前から出店している店で買ったもの。 十字街の町センで、9条の会がイベントを開催。 森越さんは9条の会にも力を入れている。 野村さんは森越さんに司会を頼まれて、飲みかけのワインを置き、函館山から走って町センにかけつけた。 親方も少し見に来た。 竹田さんも、昨日京都から裁判にきた辻さんと一緒に。 Pain屋。おかみさん。 左から、野村さん、三好さん。 雨が降っていて、歩くのに疲れてきて最後は座れるところを探して入った。 […]

撮影報告 その27 第3回大間原発訴訟口頭弁論

2011年9月6日。 車に機材を積み十勝から函館に向かう。 もう台風12号は温帯低気圧になったが荒れた天気だった。 午前中、石勝線の汽車は止まっていた。 高速も十勝清水から夕張までは通行止め。 日勝峠を久しぶりに越えた。ところどころ激しい雨。 そして濃霧。函館に近づくにつれ天気は良くなってきた。 夕方、野村家に到着。野村さんは夏の格好をしていた。 函館ではこのところ暑い日が続いていたとのこと。 水タバコを吸う野村さん。 少し休んで二人でパザールバザールへ向かう。 水煙草の会があるとのこと。 店に入ると集まった面々は水タバコを吸っていた。 水煙草は楽器のようだった。 私は初めて水タバコを吸った。 アップルフレーバ―の煙草の葉は濡れていて小さなおにぎりくらいの大きさ。 アルミホイルをかぶせ、その上に炭を置き、吸い口を結構強く吸う。 ブクブクと音がして水を通って煙を吸う。 香りがいい。 私は久しぶりに煙草を吸った。 一度も煙草を吸ったことのない石川さんが水煙草は時々吸いたくなるのだそうだ。 これは石川さんの上司の黒田さんがトルコで買ってきたもので、時々みんなで水煙草を楽しんでいる。 1台しかないので回して吸っているが、本来は一人1台抱えて吸うのだそうだ。 私はトルコビールを飲みながら、時々水煙草の香りを楽しんだ。 そして2件目はバーに行く。 おしゃべりを楽しみながら、カクテルやシングルモルトのウィスキーを味わった。 2011年9月7日。 雨が激しく降ったり、青空が見えたり、目まぐるしく変わる不安定な天気だった。 弁護士会館へ向かう。裁判前の弁護団会議。 東京と函館の弁護士の人たちと原告の人たちが明日の第3回口頭弁論に向けての準備。 今回の意見陳述も2人。函館市民の立場から加納さん、主婦の立場から上田さんが陳述する。 弁護団のプレゼンテーションは、福島第一原発のその後、津波について、フルMOXの危険性について、資料を見せながら説明する。 フルMOXについては、原子力資料情報室の上澤千尋さんが担当する。 担当の人が本番と同じようにプレゼンする。 裁判官や傍聴の人がわかるように、みんなで詰めてゆく。 18:00過ぎ。 ビアホールへ移動。夕ご飯をみんなで食べる。 裁判所の周りをみんなでアピール。 2011年9月8日。 第3回口頭弁論。弁護士会館へ。 正午、裁判に集まった人たちがそれぞれプラカードを持って、弁護士会館から裁判所の前を通り辺りをぐるっと一回りした。 裁判官、道行く人、そして車に乗っている人たちへアピールをした。 いつも顔を会わせる記者の人たちはいたが、前回と比べると取材に来ているマスコミの数は少なかった。 弁護士会館の前にて。 13:00。傍聴席の抽選。前回に比べると数は少なかったが100人弱の人が並んだ。 私はまた外れたが、2回目の抽選で当たった。 今回はほとんどの人が抽選に当たってよかった。 私は傍聴席の原告側の最前列の席に座った。 被告側の人たちの顔がよく見える位置だった。 補助席も目いっぱい出されて傍聴席は満席。 原告席もいっぱいいっぱいに座っていた。 意見陳述する上田さんは最前列に夫と小さな息子さんと一緒に座っていた。 被告側の席にも23、4人くらいの人が座っていた。 女性が4人ほどいた。 裁判官が入廷し、2分間ビデオキャメラの撮影。 […]