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撮影報告 その95 2012年2月 東京にて

さくら共同法律事務所がはいっているビル

 

2012年2月4日。

奥田さんはこの日の午後から開催されるびわ湖集会に参加するため、早朝滋賀へ向かった。(その報告はこのHPに掲載している)

私と野村さんは、河合弁護士の事務所・さくら共同法律事務所へ。

弁護団会議に遅れて参加。

帝国ホテルの横の高層ビルの中に河合さんの事務所はあった。立派な事務所だった。イスがとても座心地がよかった。

会議が終わり、昼食をこのビルの地下でみんなで食べた。

さくら共同法律事務所のビルを出ると、こわい顔をした若い警官が木の棒を持ち、ビルを背にして道路の方を向いて仁王立ちしていた。

道路際には機動隊をのせた警察の車が止まっている。

何かあったのかと思い、私は恐る恐る立っている警官に何をしているのかを尋ねた。

するととたんににっこりと柔和な顔になり、おだやかに説明をはじめた。

ここは官庁が集まっていて皇居も近いので、何かあってもいいように待機しているとのことだった。

写真撮ってもいいですかと聞いてみたら、個人的にはいいのですが、職務上だめなんですと言った。

帝国ホテルからの眺め

それから私と野村さんは、せっかくだから隣の帝国ホテルでお茶でもしようということになった。

石川さんもここで合流。

ホテルの中に3か所カフェがあった。

私たちは眺めのいい上の方のカフェに行くことにした。

石川さん

カフェはたくさんの人でにぎわっていた。

私はお腹がいっぱいなので紅茶をたのんだ。

野村さんは泡がなめらかだという生ビール、石川さんはケーキセット。

 

野村さん

 

帝国ホテルを堪能して、私たちは銀座に向かった。

映画を見るか、文房具屋に行くかなどと話していた。

結局、ぶらぶらと歩きながら文房具屋へ行った。

歩行者天国だった。

私は文房具が大好きで、その話を野村さんにしたら彼女も大好きで、東京に行ったら、ITOYAへ行きましょうと話していたのだ。

ITOYA。また行きたい。

私は初めてのITOYA。楽しかった。

野村さんとこのノートがいいだの言いながら、ノートの階に2時間近くもいた。

疲れた石川さんは階段の近くのイスで寝て待っていた。

いろんな種類の事務イスが並べてあって座り心地を確かめられるし、休憩所にもなっている。

私たちもようやくノートを品定めし、椅子に座って休憩。

そしてお腹がすいてきた。

また銀座を三人でぶらぶらと歩きながら、店を探した。 […]

撮影報告 その94 大間原発訴訟 東京報告会

東京YWCAにて。

 

 

2012年2月3日。

YWCAに到着。案内してくれた橘さんにお礼を言って別れる。

私は事務所に行き、ここに事前に送っていた三脚を受け取り、撮影の準備にとりかかる。

一坪君にはニューキャメラで三脚を立てて広い画を撮ってもらい、私は手持ちで人をねらって撮ることにした。

奥田さんはみんなの飲み物を買ってきてテーブルにおいた。

細やかな心遣いにみんな感激していた。

 

17:00 会場に入れる時間になり、竹田さん(会の代表)、中森さん(会の副代表)、野村さん、石川さん、奥田さん、竹田さんの友人たち、みんなで会場づくりを始めた。

あまり大きな部屋でない。

混雑が予想されたので、なるべく椅子を並べられるようにいらない机を隣の部屋へ移動した。

小笠原厚子さんと娘さんもやってきた。

原子力資料情報室の澤井正子さん、森越弁護士、河合弁護士もやってきた。

嬉しいことに、開催時間が近づくにつれ、続々と人がやってきた。

映画仲間の早川由美子さんも来てくれた。

もう会場は満杯状態だった。

一番奥が早川由美子さん。

 

スイスの放送局、道新などいくつかのメディアが取材にきていた。

中央が代表・竹田とし子さん。左が副代表・中森司さん。

いつものように野村さんが司会を担当。

 

左が司会の野村さん。

 

 

まず、大間原発訴訟の会代表の竹田さんがごあいさつ。

大間原発の建設を止めたい。

次の世代に原発を残したくないという強い思いを語った。

小笠原厚子さん

 

 

次に原告の小笠原厚子さんが、地元・大間で原発に最後まで反対を貫いた母・熊谷あさ子さんのことを話した。

大間の海は宝の海。自分もその意志を引き継いでいくと厚子さんは力強く語った。

河合弘之弁護士

 

 

2月 21st, 2012 | Category: 原発, 新作撮影報告 New ! | Leave a comment

撮影報告 その93 「私を生きる」と経産省前テントひろば

 

渋谷・オーディトリアムにて。土井敏邦監督(左)と記念撮影。

2012年2月3日。

 

 

震災以来、初めての東京。

今回は、この日の夜に行われる大間原発訴訟の会の東京報告会の撮影が主な目的だ。

一坪君も撮影に参加してくれることになった。

奥田さんも彦根から参加することになった。

この日の午前中は、去年の秋、新得空想の森映画祭で出会った土井敏邦監督の「私を生きる」の上映最終日。 土井監督も挨拶のため劇場に来るから、一緒に行こうと函館の野村さんに誘われた。

というわけで、野村さん、石川さん、奥田さん、一坪君と映画館で合流することに。

映画祭では土井さんの「沈黙を破る」を観てスゴイと思った。

そして飲みながら話をしても共感することが多く、とても刺激になった。

映画祭の後、土井さんが「空想の森」を観たいということで、DVDを送った。

そして年末、DVDと共に丁寧なお手紙をいただいた。

その中には「空想の森」の感想が書かれてあった。

この手紙で一年間はシアワセに生きていけるほど嬉しい内容だった。

そして土井さんからの手紙は私の宝物の一つになった。

撮影機材で荷物が多い。しかし土井さんに会えるのだから、朝のラッシュ電車もなんのその。

10:00 東京・渋谷のオーディトリアムにギリギリ間に合う。

一坪君が来ていたので並んで鑑賞。

午前中だというのに、結構たくさんの人が観に来ている。

いい映画だった。

土井さんが魅力を感じた人たちの物語だった。

それが伝わってきた。

上映後、観客の質問に答える土井さん。

 

この映画はジワジワと人に伝わっているそうだ。

上映が延長になったり、次々と劇場上映が決まったり、海外での上映も決まったそうだ。 多くの人に観てもらいたい映画だと私も思う。

上映後、人であふれるロビーで、野村さん、石川さん、奥田さんと合流。みんなそろった。

人の波がひいたところで、土井監督にご挨拶をした。

一坪君と奥田さんを紹介した。

お客さんの入りも、反応もよく、土井さんは嬉しそうだった。

そして、土井さんはまた「空想の森」のことを大絶賛してくれた。

私は褒められることに慣れていないので、こそばゆいような気持ちだった。

土井さんに褒められるのは私にとって本当に嬉しいことなのだ。

興奮気味で劇場を後にした。

お昼を過ぎていたので、センター街の台湾料理の店にてみんなでランチ。

この店は藤本さんに連れてきてもらった店で、以前も一坪君や映画仲間と長時間飲んで食べた店だ。

まずは生ビールで乾杯。 私は一気にテンションが上がって絶好調。

渋谷でこのメンバーでランチするなんてなんて面白いのだろう。

[…]

風のたより その2 スゴイことです

久しぶりに新得共働学舎へ行った。

 

去年の12月頃から、現在撮影中の映画「世界が変わってから ~今ここに在る私たち~」(仮題)

の製作資金協力のお願いの発送作業を続けている。

会える人には私が直接渡してお願いしている。

今まで「空想の森」に関わってくれた人全員に発送しようと思っている。

 

現在、80人近くの人たちから協力をいただいている。

本当にありがたいことです。

スゴイことです。

 

振込用紙にメッセージを書いてくれたり、

お手紙やお葉書を書いて送ってくれる方もある。

カンパをしたくてもできないので、あれこれ考えたあげく、

切手を送ることにしました、という方も。

これには私、いたく感激。

 

それから、自分の農場でつくっている製品で製作協力を、と申し出てくれた方も。

これも嬉しかった。

私の大好きな食べものなのだから、これほどうれしいことはない。

 

いただいたメッセージ・手紙・葉書を何度も読み返すと、

みなさんの気持ちが全身に染み入ってくる。

と同時に、私のもっている力を最大限に出して、

いい作品をつくるぞーという想いが込み上げてくる。

 

協力をいただいた皆さんの事を思い浮かべながら、

お礼の葉書を書く今日この頃。

3月に入ったら、また半月ほど撮影の旅が始まる。

 

風のたより その1 ポカポカ

 

大間の漁師・山本さんからメールがきた。

日々の暮らしの中で、自分が感動して心がポカポカしたことを、

私にもポカポカしてもらおうと想い、メールをくれたのだ。

 

その話ももちろん感動したのだが、

山本さんが、その感動を私にも、

と、思ってくれたことに、

私はいっそう感動してしまった。

 

私はこらえきれず、すぐに山本さんに電話をかけた。

穏やかで、包容力のある声を久しぶりに聞く。

 

 

窓の外は、雪がちらちらと降っていた。

私の心はポカポカどころか、熱くなっている。

 

このような日常がなんとも愛おしい。

早く山本さんに会いたい。