時々行く焼肉屋の斜め向かいにその店はあります。
パッと見ではなんだかよくわからないけど、素敵な店です。
よく行く蕎麦屋の通りでもあったので、ある日店に入ってみると、
やっぱり素敵な店でした。
日本でまじめにつくられているモノを売っていました。
店主の方が、また素敵な若者でした。
私は時々お店に行くようになりました。
「一本向こうの通りにウチとテイストは違うんですけど、この店と同じ頃にオープンした雑貨とカレーの店があるんですよ。こういう感じで、店が増えていってくれるといいなあと思っているんです。」
この辺り、なんだかいい感じにお店をオープンする人が出てきているんだなあと思い、
その店に行ってみました。
中に入ると、奥から店主らしき若者が出てきました。
彼は私を見ると、
「タシロさんですよね。ボクをおぼえていますか?コータです。高校生の時、映画祭を手伝った・・・」
「えー!あの時の高校生の?よく私をおぼえていたねー!」
と私。
20年くらい前、私たちがまだ30歳になったくらいの頃でした。
その頃の私たちは、毎年、新得空想の森映画祭をバリバリやっていました。
映画の選定、ワークショップの開催、ライブの開催などなど、かなり盛り沢山なことをやっていて、いつも人手が足りていませんでした。
そんなある年、地元の高校生たちが15人くらい映画祭をがっつり手伝ってくれたことがありました。
コータ君のことはおぼえてはいませんでしたが、素晴らしい高校生たちでした。
コータ君は高校を卒業して、海外をめぐり、そして地元に戻ってきて、雑貨・カレー屋をオープンしたのでした。
お店の内装も自分でやったそうです。
そして、映画の上映会もお店で開催したりしています。
すごいなー。頑張ってるなー。
次はカレーを食べに来ようと思います。
とても嬉しくなった土曜の午後でした。