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旅する映画 その72 トロピカルツアー桜坂劇場 vol.8

2010年12月3日。桜坂劇場最終日。

本日もいい天気。

昨日より少し涼しく過しやすい。

いよいよ今日で最終日。
10人弱のお客さんが来てくれた。

上映後の質疑応答では、3人の方が手を上げて質問や感想を言ってくれた。
活発ないい時間だった。

左から山下洋子さん、小栗由香さん。

引き続きロビーでもお話をした。

山下さんは空想の森映画祭や共働学舎に興味をもたれたそうだ。

いつか行ってみたいと。小栗さんは子育てに感動したとのこと。

ご自身も子育ての情報誌の仕事をしている。

桜坂劇場の1週間の上映も無事終わった。
お客さんの数はあまり多くなかったけれど、観ていただいた方々の心に何かしら響き、直接お客さんとお話できたことは大変良かった。

桜坂劇場のスタッフの方々にも大変お世話になり、ありがとうございました。

桜坂劇場の真喜屋力支配人。

桜坂劇場の物販担当の東恩納慶子さん。

夕方、からからへ。

昨日辺りから疲れ気味で喉が少し痛いと千恵子さんに言うと、島の金柑を出してくれた。

これがとてもおいしく、食べたら喉の痛みもやわらいだ。

島焼きそばにも、野菜をたっぷり入れてくれた。

12月5日日、那覇マラソンが開催される。

カラカラのお客さんも出場するので、のぼりをつくって33キロ付近で応援に行くと千恵子さんが話していた。

那覇マラソンはお祭みたいなもので、仮装をして走ったりする人も大勢いて楽しいそうだ。
そんな話をしていたら、カウンターに座っていた私の隣に若い女性が座った。

泡盛の飲みっぷりがいい人だった。

話しているうちに、彼女はその那覇マラソンに出場するために千葉からやってきた人だった。

フルマラソンは2回目だそうで、目標は5時間を切ること。
そんなこんな話していたら、クロネコヤマトがやってきて、大きなダンボール箱が店に届いた。

それがのぼりおセットだった。

どんなのぼりかみてみようと、箱を開けみると、オレンジ色のよく目立つのぼりだった。

ちょっと立ててみようかとみんなで組み立てたじめた。

そして私は向かいの桜坂劇場へ。今晩は直美さんと「パリ・ミュゼット」のライブを見に行く約束をしていた。

カラカラのカウンターから見ていたら、次から次へと人が劇場に入っていった。

カフェでは、このライブに合わせてプチット・リュの新屋さんご夫妻が「おもてなしナイト」という企画で、バイキングとワインをサービスしていた。

人であふれていた。
新屋さんご夫妻と目が合った。

こちらに来てくれて、少し話をした。

「今日は仕込みで映画を観に行けなくて・・・」というので私は「また那覇でも自主上映すると思うので。」と言った。

「持ってきたワインがもうなくなりそうなんですよ。」と新屋さん。

盛況で何より。私は今日はライブをみて、また店にゆっくり食べに行きたいと言った。

ライブ会場はたくさんの人で埋まっていた。

直美さんはもう席に座っていた。

初日に映画をみてくれた下平さんもいて挨拶をした。

ライブは素晴らしかった。

とても楽しい時間だった。

アコーディオンのダニエル・コラン、ラウル・バルボサ、ギターのドミニック・クラヴィック、ピアノのグレゴリー・ヴィー、紅一点のボーカルのクエール・エルジエール。
アコーディオンのダニエルが、えびす様のような柔和な顔をしていて、ラウルは知的で素敵な感じ。

ピアノのグレゴリーが男前で長い指を軽やかに動かしていた。

ギターのドミニックは声もよかった。

ボーカルのクエールもいい声だった。

フランス語と英語とスペイン語も入り交ざったMCなんか面白かった。

ライブの後、直美さんが「サクラセブン」に連れて行ってくれた。

そこでも直美さんは、空想の森のチラシを渡して宣伝してくれた。
コーヒーを飲んでいると、間もなく私の隣に、お客さんが座った。

宮里初枝さんという女性だった。

お互いコーヒー好きで、コーヒー談義で盛り上がった。

宮里さんは昔、編集者に勤めていた。

今は違う仕事をしているのだが、つい最近、この店に来るお客さんなどを取材して、「サクラセブン」という瓦版を作りたいということを、マスターとママの朝子さんに言いに来たのだった。

公設市場は再開発でそのうち市場も含めて全てなくなるだろうという話になった。

宮里さんは公設市場に昔から愛着があるそうで、自分の知り合いの市場で働くおばあさんの話をしたりしていた。

なので私が、この店の人だけでなく、市場の人たちも取材したらと言った。残す意味もあるし。
じゃあ、瓦版の名前をどうしようということになった。

あれこれ言ったが、結局、この店の「サクラセブン」がいいよということになった。
記念すべき「瓦版サクラセブン第1号」のゲストは、ここで出会ったご縁で私に決まった。

その場で宮里さんの取材を受けた。
ディープな沖縄の夜が更けていった。

そして私の桜坂劇場・千秋楽が終わったのだった。

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