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撮影報告 その60 嵐の中の原発学習会

大間の漁師・山本さんの家の玄関に20年以上も前からはってあるステッカー。
20111124日。
山本昭吾さん、朱美さんご夫妻。
10:00。強風。奥本さんが宿に迎えに来てくれる。
そして今回漁の撮影をさせてくれることになった山本さんのお宅へ連れて行ってくれた。
私は少し緊張していた。
山本さんと奥さんの朱美さんは私たちを快く迎えてくれた。
今日は初対面なのでとにかく撮影の趣旨を話し、どういう人なのかお互いにわかったらいいなあと思っていた。
漁の船には女は乗せないのが普通で、乗せるとしたら自分の奥さんだそうだ。
山本さんが女の私を船に乗せてくれるということは特別なことなのだ。
奥本さんとの信頼関係があってこそ、了解してくれたのだと思う。
山本さんが訥々と穏やかに語る話はとても興味深く、私たちは話にひきこまれていった。ヒルイカ、海の底の地形の話、漁場の開拓の話、震災後の漂流物の話、ソ連が核廃棄物を海に捨てたものを実際海で漂流しているものを発見した話、原発の話、お二人の馴れ初めの話など、色々な話をしてくれた。
お昼ご飯もご馳走になった。漬物がとてもおいしかった。
滋賀県に滞在していた時に持っていた素材のテープで「山田農場から全国の人へのメッセージ」という12分くらいにまとめたDVDを山本さん夫婦に見せた。
これは、道南の大沼で山にヤギや牛を放牧してそのお乳でチーズをつくっている山田圭介・あゆみ夫妻がなぜ大間原発の建設に反対しているのかということを、12分くらいに編集したものだ。
そしてなかなか話が尽きず、結局15:00頃までお邪魔した。
私はすっかり山本さん夫妻が大好きになった。
山本さんに出会えて本当によかった。
帰りの車の中で野村さんとコーフン気味で話をした。
外はものすごい風だった。
5時過ぎ。
私たちは少し早めに私たちは学習会の会場の大間町公民館へ向かう。
とても年季の入った建物だった。
奥本さんと佐藤さんが会場の準備をしていた。私も撮影の準備をした。
大間町公民館
外はものすごい雨と風。嵐だ。
大間原発裁判の状況について報告する予定だった大間訴訟の会の事務局の大場さんはフェリーが欠航したため来られなかった。
なんていう天気になってしまったのだと思った。
大間で24年ぶりに行われた原発の学習会

開始の時間になった。全部で20人弱の人が集まった。
先ほど会った漁師の山本さんも来てくれた。
しかし関係者を除くと、かなり人数は少ない。
主催者の奥本さんと佐藤さんの挨拶の後、講師の石丸小四郎さんの話が始まった。
石丸小四郎さん
石丸さんは福島県双葉郡の郵便局に勤めながらずっと反原発運動をしてきた人。
今回の福島第一原発の事故で、自分の家には帰れなくなった被災者の一人でもある。
石丸さんが話すひとつひとつの言葉が重く響いた。
今福島ではとんでもなく高い放射線量の中で暮らすことを強いられている現実、自分の家ではない今の暮らしは本当に疲れること。
当たり前にあった日常が奪われたことのつらさがひしひしと伝わってきた。
そして私は大間原発のことを考えずにはいられなかった。
話の途中地震があった。
結構揺れが強く、講師の石丸さんは後ろに会った本棚を抑えていた。
大場さんの代わりに、奥本さんが大間原発裁判の状況について簡単に報告をした。
今回の学習会にあまり人が集まらなかったけれど、これからも色々な角度から原発の学習会を続けていきますと奥本さんは言った。
そして交流会は向かいの焼き鳥屋。
石丸さんを囲んでさらにまた色々な話をした。
私は石丸さんの話が聞けて本当に良かった。奥本さんはきっと改めて大間の現実は厳しいと感じたのだろうと思う。
でも私はこんな嵐の日に20人弱の人が来てくれたことはすごいことだとも思う。
大間原発の工事は福島の事故以来今ストップしている。
しかし工事再開に向けて県や町も動き出している。
私も自分に何ができるのか考えている。

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