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風のたより その10 相棒

パナソニックAG-DVX100A。私のキャメラ。

昨年末あたりから、調子が悪くなってきた。

無理もない。2005年から酷使してきた。

 

それまで私は16ミリフィルムで撮ってきた。

ビデオキャメラに切り替えて撮影することを決心するまでずいぶん時間がかかった。

切り替えた当初、デジタルのミニDVテープがとても心もとなく感じた。

 

それから7年。

壊れてからでは遅いので、予備のキャメラを買わなくてはいけなくなった。

同じキャメラで新しいものを。

と探したら、もう製造中止で売っていない。

今はSDカードやハードディスクに記録するキャメラが主流になっている。

やっとミニDVのキャメラに慣れてきたのに、ホントついていけない。

 

年明けに新しいキャメラを買った。

今度はデジタルキャメラで使うものと同じSDカードで記録する。

テープというものがなく、素材は即データになる。

こんなんで大丈夫なのだろうかと大変心もとない。

 

デジタルはいつデータが消えてしまうかわからない。

だからバックアップをしなくてはいけない。

ハードディスクも消耗品。

ずっともつわけじゃない。

 

そんなこんなで、今編集機材がそろったのだけど、バックアップの外付けハードディスクをくっつけたり、

今までのデーターをバックアップし直したりという作業をしている。

 

キャメラは壊れるまでこれでいこうと思っている。

なんだかんだいってもこのキャメラで被写体の人たちと交流してきたから愛着がある。

大事に使うので、なんとか今の作品を撮り終えるまで頑張ってほしい。

 

いつかは消えてなくなる。

それは何もデジタルのものに限ったことではないか。

 

1 comment to 風のたより その10 相棒

  • ごぞんぢ

    便利になればなるほど、やらなければならないことが増えて行く。
    考えずにしなければ、やらなければいけないことが山積みになって行く。
    考えることは『やること』であって、『何を』でも『ナンのために』でもなくなってしまう。

    やったことは、便利の中に隠されてしまい、
    何をやったのか、ナンのためにやったのかは消えてしまう。

    しかし・・
    ナンのためにやったかを遺すために、人は理念と哲学を持ち、
    何をやったかを記憶に留めるのだ。
    信じよう。

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