アーカイブ

撮影報告 その175 第9回大間原発訴訟

RIMG1091 (800x600)

2013年3月13日

3月15日、9回目の大間原発の裁判の撮影のため、函館へ向かう。

今回も野村家に宿泊。

RIMG1092 (800x600)

 

2013年3月14日

明日の裁判に向けての弁護団会議。

 

3人いる裁判官の内の一人が女性に変わったとのこと。

そのこともあって、女性三人に意見陳述をしてもらうことにした。

と弁護団の森越弁護士が言った。

 

菅野真知子さん、上田桂さん、野村保子さん。

意見陳述の原稿の読み合わせして、みんなの意見を聞く。

菅野さんが大間訴訟の会代表の竹田さんの友人で千葉県からやってきた。

上田さんは2回目の意見陳述。

 

弁護士のプレゼンは、只野弁護士の「地震と地震動と応答スペクトル」について。

 

そして、これからどのように裁判を進めていくかの話し合い。

 

 

2013年3月15日。

午前中、意見陳述の修正をするために、菅野さんが野村家にやってくる。

菅野さんと野村さんの陳述を読み合って、最終チェック。

 

お昼前、三人で函館弁護士会館へ。

傍聴に来た人、取材する人たちが今までで一番少なかったように思う。

みんなが裁判所へ入るまでを撮影。

毎回撮っているので、今回は三脚を立てて引き気味に撮った。

いったんキャメラを弁護士会館においてから、抽選に行った。

2回目の抽選で傍聴券が当たった。

 

新しい裁判体になって2回目。

政権が変わって初めての裁判だ。

 

傍聴席は満席。

今回はほとんどの人が中に入れた。

私は一番後部中央の席に座った。

開廷前に2分間、報道の写真撮影がある。

今回は1社。

シャッター音が法廷内に響いた。

RIMG1099 (800x600)

菅野真知子さん

すぐに意見陳述が始まった。

トップバッターは菅野さん。

なぜ千葉に暮らす自分が大間原発を止めてほしいのかを訴えた。

 

間もなく、バーの向こうの原告席の森越弁護士が私を見て何かゼスチャーしている。

声が聞こえるか?ということだった。

私はゼスチャーで、もう少し大きい声の方がいいと合図を送った。

 

陳述は、マイクなしで裁判官の方を向いて話すので、傍聴席の後ろの方に座っている人には聞こえにくい場合がある。

菅野さんの陳述の後、傍聴席から拍手が起こった。

裁判所の係りの人が静かに!とゼスチャーで訴えた。

RIMG1100 (800x600)

上田桂さん

 

二人目の上田さんは母親の立場から陳述をした。

裁判長の聞いている様子はウンザリ・・・みたいな感じに私は見えた。

他の二人は能面のように表情がなかった。

この時も拍手がおこった。

すると裁判長はとても不快な顔をして拍手をしないでくださいと言い放った。

その言い方に、感じ悪いなあと私は思った。

 RIMG1103 (800x600)野村保子さん

 

3人目の野村さんは、今まで函館でずっと反原発の運動をやってきた立場から陳述をした。

この時も拍手が起こったが、裁判長は何も言わなかった。

 

3人で45分ほどの時間だった。

 

 

この後、只野弁護士のパワーポイントを使ってのプレゼンテーション。

「地震と地震動と応答スペクトル」

この問題は難しすぎて私は今まででさっぱりわからなかった。

今回の説明は一番わかりやすかったが、まだまだわからないところがたくさんだった。

 

裁判後、弁護士たちは別室で進行協議。

 

RIMG1098 (800x600)

私たちは弁護士会館で報告会。

 

進行協議が終わって弁護士の人たちも報告会に合流。

森越弁護士から、進行協議の報告。

陳述が長いとか、プレゼンがわからないと言って、意見陳述やプレゼンは意味がないからやめよう、警備の問題があるから、傍聴席も少なくしようなどと、裁判長が言っているとのこと。

RIMG1110 (800x600)

普通の裁判は原告側と被告側の準備書面の交換で終わるので5分もかからないのだそうだ。

そういう裁判は傍聴人はさっぱり何をしているのかわからない。

みんながわかって参加できる裁判をしようと、今まで弁護団はやってきた。

傍聴した人の中からも、弁護士と裁判官のやりとりが、ごにょごにょしゃべっいて、聞こえない、何をしているのかさっぱりわからないと声があがった。

プレゼンをした只野弁護士は裁判官に対して怒りをあらわにしていた。

「陳述が長いとか、プレゼンがわからないということを、進行協議で言わないで、法廷で、その場で言えばいいじゃないかと。」

私は本当にその通りだと大いに共感した。

RIMG1111 (800x600)

河合弁護士

 

河合弁護士は、いつもとは違って静かに自分に言い聞かせるように、一喜一憂しないで粘り強く大間を止めるためにやっていこうと締めくくった。

 

そして、弁護士の人たちと原告の人たち十数名で、野村さんが手配してくれたまるせん旅館へ食事に向かった。

とてもおいしくてボリュームのあるお料理だった。

 

私は只野先生にわからなかった地震動のことを質問した。

7月にできる予定の新安全基準ができてからでないと判断できないこともあるから、今回は基本的なことを理解してもらうためにやったと只野弁護士。

野村さんが、只野弁護士の説明でやっとわかったと言ったら、とても喜んでいた。

弁護士の人たちの苦労もひしひしと感じた。

 

飛行機の時間で、東京の弁護士の人たちは只野先生以外は先に帰った。

それから少人数になって、私も代行で帰ることにしてビールを飲んだ。

帰りに野村さんと温泉に入り、代行を待つ間、卓球を楽しんだ。

せっかく温泉に入ったのに、また汗をかいてしまった。

 

*次回の裁判は6月6日です。

 

~お知らせ~
大間原発訴訟の会では、2013年4月26日に第3次提訴を行います。

ただ今、原告の3次募集をしています。

締め切り 4月20日(土)

 

入会方法など詳しくは大間原発訴訟の会事務局へお問い合わせください。

大間原発訴訟の会事務局

住 所  北海道函館市松陰町1番12号 (函館YWCA内)

電 話  0138ー51ー9718

Leave a Reply

You can use these HTML tags

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>