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信級日記 令和2年秋 vol.64

2020年10月27日 晴天

7:30起床。廊下に出ると気持ちがいい光。

ああ、宮平はなんか気持ちいいなあ。

ノリコさんは仕事に出かけていった。朝食をヒロシさんと一緒に食べる。

景色を撮影して帰ろうと思っていたら、ヒロシさんが車庫の上から撮影していいよと声をかけてくれた。

絶景だ。

紅葉が綺麗になってきてる。柿の木に朝日が当たりなんとも美しい。

そのうちヒロシさんが仕事を始める。

チェーンソーの目立て。

そして家の前の桑の木の切り株を切りだした。

運べるくらいの大きさにさらに切る。チェーンソー使いが素人とは違う。

そして車庫から薪を運ぶキャタピラの小さな荷車に乗ってやってきた。

後ろに薪を積んで、下の畑の薪置き場へ運ぶ。

ゆっくりと動くその車がなんともかわいい。

そのうち、息子の龍一くんが起きてきて、薪運びの手伝い始めた。

ヒロシさんは下の畑で薪のサイズに木を切る。

親子で一緒に働く。いいなあ。

撮影できてホント、嬉しかった。

夢中で撮影していると、お昼になった。

お昼ご飯もご馳走になり、越山家を後にした。

「また泊まりにおいでー」

帰り際にヒロシさんが言った。

嬉しかった。

下って日向畑に出ると、てっちゃんが外で水を汲んでいるのが見えた。

てっちゃんの家に寄ってみた。

また家の中の水が出なくなったとのこと。

外は違う水源なので、外で水を汲んでいるそうだ。

居間に上ってひとしきり話す。玄関がこざっぱりしていた。

病み上がりで少し元気がない感じだったけど、とにかく退院できてよかった。

てっちゃんの家を後にして、岩下の悦子さんの家に行こうと車を走らせた。

途中、チカオさんの家の庭先でヒロコさんが干し物をしているのが見えた。

寄ってみると、明日のマリーゴールドの染の準備をしていた。

チカオさんも家の周りで何か仕事をしていた。

撮影を許可してくれたので、キャメラと三脚を車から出し、撮影開始。

日が影ってきて、干したものをしまう。

そして家の中へ。

台所で大根、青梗菜をつける作業を見せてくれた。

「撮ってもいいよ。」とヒロコさんは言ってくれたが、ここは見学だけにした。

「夕ご飯食べていくか?」とヒロコさん。

明日も染めがあるし疲れるから無理しなくていいよと私は言った。

そして居間でヒロコブレンドのお茶をご馳走になった。

月がとっても綺麗だった。

関口家の前にある橋の上から月を撮影していた。

チカオさんが畑から帰ってきた。

そのロングを撮って、今日の撮影は終了。

宿舎に戻り、機材を家の中に入れ、風呂の支度をしてさぎり荘へ向かう。

温泉のあたたかさが体に沁みた。

疲れたので、夕食もさぎり荘で食べた。

体は疲れているが、いい撮影ができて嬉しかった。

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