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信級日記 冬 vol.42

令和二年12月21日

7:30 起床。朝食。座って朝食が出てくるありがたさ。

9:00 チェックアウト。

そして撮影へ出発。

天気が良くて気持ちがいい。

小学校へ。校舎、宮平、林方面のロングなど風景撮り。

メイン道路に降りる。

2月 2nd, 2020 | Category: のぶしな | Leave a comment

信級日記 冬 vol.41

令和二年12月20日

8:30 起床。

天気は良い。

今日は柳田さんが合流する日。

てっちゃんのいびきが一晩中続き、私はあまりよく寝られなかった。

てっちゃん、飲み過ぎだわ。

居間の窓を開け換気。

朝食を食べるのにマルカさんの家へ移動。

台所に立つと、コップが落ちて割れていたり、辺りのモノが散乱散していた。

きっとネズミの仕業だ。

まずは掃除から始めなくてはいけなくなった。

グラスの破片を拾い、掃除機で床をすう。

そして、朝食の支度。

皿なども全部洗い直す。

ご飯、味噌汁、缶詰で3人で簡単に朝食。

10:30 柳屋さんを迎えに信州新町へ。

浅野さんから電話があり、関口さんの炭小屋で一緒に炭を出す作業をして、それが終わったら、炭盆用に炭をカットする作業をすると知らせてくれた。

柳屋さんを迎えに行ってから撮影に行くことにした。

「相当寒いと思って着込んできたら、そうでもなく、雪もまったくないんだね。」

と柳屋さん。

柳屋さんは南極探検隊のようないでたちだった。

私は尾澤酒蔵へ。

今、酒造りの最盛期。

お店を閉めて酒をつくっている。

お願いして、お酒を買わせていただいた。

前のロケの時にみゆきさんが選んでくれた真賞が美味しくて、今度はぜひ柳屋さんにも飲んでもらいたいと思っていたのだ。

ラベルの真賞の字は勝海舟が書いたものだそうだ。

信級へ帰る道中、今まであったことを柳屋さんに話していたら、

昼ごはんを食べようと思っていたひはら食堂を通り過ぎてしまった。

ひはら食堂へ戻る途中、前から気になっていたカフェが開いていたので

そこで食べることにした。

ここの店主の方が、石坂さんのシェーンの里親だったことがわかった。

そして植野家で、録音の機材を受け取り、一度宿舎に戻る。

柳屋さんの支度が終わり、早速3人で撮影に出かける。

関口さんの炭小屋へ行くと炭出しは終わって、

浅野さんが炭盆用の炭をのこぎりでカットしていた。

黙々と仕事をする浅野さん。

柳屋さんも加わり、3人での撮影はいいなあ、としみじみ思った。

炭を軽トラに運び込み、自宅へ運ぶ。

浅野家の土間でコーヒーとお菓子をいただく。

今、ユミコさんのお母さんが福島から来ていて

お茶請けは福島のお菓子だった。

信級日記 冬 vol.40

令和二年12月19日

8:30 朝食。ご飯、味噌汁。

今日はいよいよ水のパイプのチェックの日。

向かいの浅野さん、加藤さん、そしててっちゃんの3人が川に降りてパイプが詰まっていないか調べる。

てっちゃん水が

9:00 私と一坪くんは、外に三脚を立ててスタンバイ。

9:30 浅野さん、てっちゃんが川へ降りていく。

加藤さんも後に続いて川へ。

一坪くんもキャメラを持って川へ降りて行く。

川の水位はそれほど高くないが、流石に真ん中の方は膝下くらいの高さがあった。

浅野さんがジョイントの部分を外す。

小石が数個出てきたくらいだった。

これで水が出るようになったらラッキー。

もしちょろちょろのままだったら、てっちゃんの川からてっちゃんの家のラインに問題があるということなので、それは初めてのケースなので業者に見てもらうしかないということだった。

小一時間もかからず終わり、加藤さんの庭先でコーヒーをいただく。

加藤さんの奥さんのメリーさんがきゅうちゃんを保育園に送って帰ってきた。

加藤さんはご両親と一緒に隣の集落に宿をオープンしたそうだ。

一日1組限定の宿。

きっと素敵な宿なのだろうと思う。

加藤さんはその宿のお部屋に飾る炭盆を選びに隣の浅野家に移動。

浅野さんは東京へ持っていく炭盆を軽トラの荷台に積み込む。

その様子を撮影していると、てっちゃんがやってきた。

「水が出なくなった」

と。

あらら・・・

これは業者さんを呼んで直してもらわないといけないということになった。

そして撮影隊も困ったなあと。

そんな話をしていると、亡くなったマルカさんの息子さんが家の合鍵を浅野さんに渡しにやってきた。

誰も住む人がいなくなった家をお隣の浅野さんに管理してもらうことにしたそうだ。

マルカさんの息子さんが、

「水もお湯も出るし、布団もあるのでよかったら使ってください。」

と言ってくれた。

浅野さんが撮影隊の事情を話してくれていたのだった。

ありがたかった。

てっちゃんの家の水がとうとう出なくなったので、炊事と食事だけ使わせていただくことにした。

早速浅野さんが、家の中をざっと見せてくれた。

つい最近までマルカさんが暮らしていたんだなあと改めて感じた。

そして出来立ての合鍵を預かった。

[…]

信級日記 冬 vol.39

令和二年12月18日

7:00 起床。朝食。

目につくところを掃除。

9:00 関口さんの炭小屋へ。

ちょうど窯に火をつけるところだった。

雨は少し降っていたが、風はなし。

木材をチェーンソーでカットし、

窯の中が満杯になるまで木材を入れていた。

白樺の皮がスターター。

北海道ではがんびの皮という。

私も薪ストーブをつける時によく使った。

関口さん、なかなかうまくマッチを擦れない。

「お願いがあります。マッチを擦ってください。」

と関口さんが私に言った。

無事に火がつき、白樺の皮を窯の中へ。

雨が降って湿っているので何度か白樺の皮に火をつけ窯に入れた。

そして手動の風を起こす機械をグルグル回して、火に勢いをつける。

イチローさんが散歩でやってきて、また大きな声で関口さんに話しかけた。

カナタに勤め出したカモちゃんも散歩で通っていった。

炭小屋の雨樋から落ちる雨水はドラム缶に溜まっていく。

なんともいい音だった。

そのドラム缶の水を汲み、窯の炊き口の脇の土の上に垂らし、灰や炭の砕けたものを混ぜ、スコップで練る。

その泥で焚き口の穴を塞ぐ。

一段落すると、

「中で座って話をしよう。」

と関口さん。

焚き口の前に座り、関口さんの話を聞いた。

炭のこと、信級のこと、中国旅行のことなど。

お昼の音楽が流れた。

午前中の撮影は終了。

関口さんも家へと戻っていった。

私たちも宿舎へ戻り、ご飯と味噌汁と缶詰で昼ごはん。

13:30 午後の撮影へ出発。

川を挟んだ向かいの浅野家へ。

[…]

信級日記 冬 vol.38

令和二年12月17日

7:00 起床。味噌汁を作り、簡単に朝食。

台所は大きな窓がある。

雨が少し降っていて、山に雲がたなびいていた。

一坪くんは外に撮影に出た。

私は台所、洗面台など掃除。

浅野さんがヤカンを持ってきてくれた。

てっちゃんの家が水がちょろちょろしか出てないこと、浅野さんは知らなかった。

向かいの浅野さん、加藤さん、亡くなったマルカの兄さんの家は

同じ水源から水を引いている。

川を挟んだてっちゃんちだけ水の出が悪い。

「吉澤さん、言ってくれればいいのに。川を渡しているパイプが詰まっているかもしれない。一度チェックしてみましょう。教えてくれてありがとうございます。」

と浅野さんは言った。

雨が小降りになってきた。

撮影に出発。

長者山方面へ車を走らせる。

どんどん天気が良くなってきた。

開けて集落が見える場所で車を止め、撮影。

雲が湧いてたなびいて。幻想的。

刻々と変わる風景。

長者山の駐車場まで行き、展望台まで歩く。

雲がかかり眺めはよくなかった。

引き返す途中、関口さんの土蔵と畑で撮影。

前に降った雪が草の上に少しあった。

雲が下から上がってきたり、急に強い風が吹いたり、

雨がバラバラ落ちてきたり、目まぐるしく天気が変わった。

お昼になったので、さぎり荘へ。

私はカレー、一坪くんはカツ丼。

そして信級のホープ、心ちゃんの新居へ。

心ちゃんは、イチローさんの家の川を挟んだ向かい、平林さんの裏の家に自分の居を構えることにしたのだ。

行ってみると、家の裏手で何やら作業をしていた。

家の中にあったものを全て出し、自分の荷物の運び込みは終わったそうだ。

家の前には、窯もつくっていた。

ただ、馬屋だった部屋の下に水が溜まっていた。

[…]