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風のたより その38 本書く人たち

最近、立て続けに本が送られてきた。 書いたのは私の友人。 「空想の森」の上映でお世話になった人でもある。 二人とも奇しくも私と同じ年。 完成、おめでとうございます! 『新宿、わたしの解放区』佐々木美智子 聞き書き 岩本茂之 寿郎社 『日本最西端の国へ 恋する旅人たち 旅に恋して、人に恋して、与那国島』 外間真奈美著 文芸社

与那国の本には、私も少しだけ出てくる。 そして、あともう二人の友人たちも、今、本を書いている真っ最中である。

風のたより その37 大間原発 本格的工事に入る

2012年9月28日の第7回大間原発裁判直後の10月1日。

2011年3月11日の福島第一原発の事故以来中断されていた大間原発建設工事が再開された。

大間原発はABWR型の原子炉。

これは、原子炉格納容器と建屋が一体となっている。 その内側の鋼板の据え付け工事が10月10日に始まり、本格的工事に入っていった。

 

大間原発に長年関わってきた、原子力資料情報室の澤井正子さん、上澤千尋さんが

大間原発問題についてユーストリームで解説しています。

下記をクリックすると見られます。

http://www.cnic.jp/movies/4734

 

風のたより その36 大間原発の工事再開

昨晩、撮影から帰宅。

函館で海渡弁護士の脱原発法の講演、大間原発の第7回口頭弁論、大間原発反対のデモの撮影をしてきた。

裁判の前後は大間原発に関わる事態が動き、怒涛の数日間だった。

 

 

本日は洗濯日和。

洗濯と掃除に精を出していた。

 

大間原発の工事再開のニュース。

暗澹たる気分になった。

福島の原発事故からまだ1年半しかたっていないのに。

原子炉を冷やすこともおぼつかず、常に危険と隣り合わせな状態なのに。

原子炉の中がどうなっているかもさっぱりわからないのに。

まだ多くの人たちが理不尽な中でつらい思いをしているのに。

 

 

2030年代に原発をやめると言っているのに、

なぜ新しい原発をつくるのかわからない。

世界初のフルモックスの原発を、

原子力発電を初めてやる電源開発(Jパワー)が

いきなり商業炉として運転するという。

 

 

大間でも青森県でも電力は足りている。

日本が保有しているプルトニウムで核兵器をつくらないんですよ。

という言い訳のためだけに大間原発をつくるとしたら、

もう終わっている。

 

安心して食べたり飲んだり遊んだり仕事したりできる環境の中で生きたい。

 

 

函館の野村さんが「大間原発を止める道」というブログを立ち上げました。

大間原発に関する様々な情報が掲載されています。

http://ooma.exblog.jp/

 

風のたより  その35 会津若松から帰ってきて

今回はびっちり1週間、会津若松に滞在して撮影をさせてもらった。

ここに身を置いて、空気を吸い、食べて、人と話し、言葉だけでなく色々なものを感じた。

原発事故は終わっていない。

というよりこれは始まりで、これから先ずっとこの問題と向き合っていくことになるんだとヒシヒシと感じた。

それは福島の人だけでなく私たちもだ。

 

こんなことを起こしてしまったのも人間だが、

私にとってこれから先の希望を感じさせてくれるのも人なんだなあと思った。

 

 

予定より早く帰れることになった。

9月16日の仙台からの船に乗り、17日北海道に帰ってきた。

機材を置き、新内ホールへ向かった。

空想の森映画祭の最終日。

のんびり屋の茂さんのライブから参加できた。

廊下で鷹栖町の音次郎さんと理香子さんに会う。

昨日から参加して、ゆっくりと楽しんだとのこと。

茂さんの歌は相変わらず面白くて、大いに笑いながら歌を楽しんだ。

 

のはら、はなちゃん、ザマーズ、ぴよさん、こおりやまさん、たまちゃんなどスタッフの面々。

ふみよさん、宮下さん、宇井さん、茂子さん、いんであんなど新得の面々。

そして新しい参加者やゲストの人たち。

 

みんなの顔を見ていて、今回も素晴らしい映画祭だったことがわかった。

 

毎回毎回、参加する人が違うので映画祭の雰囲気も違ってくるが、

毎回ひとつだけ共通することがある。

あたたかい気持ちになることだ。

だからみんながこの場で自分の気持ちを素直に表現できるのだと思う。

さよならパーティーでは、一人一人、一言みんなに話をする。

20代のはなちゃんやのはらが話をした時、かつての自分を思い出した。

私も20代後半から30代半ばまで、一年に一度のこの映画祭に自分の全てをかけていたなあと。

 

新内ホールという場の持つ力も大きいが、

この場を、この映画祭を必要としている人たちがいるんだなあと改めて感じた。

久しぶりに会った藤本さんはお腹がぽっこりと突き出ていた。

「私もだけど、藤本さんも太りましたねー」と言うと、

これには訳があるんだよ。ここ何年か旅暮らしが多くて、不規則な生活で自分で作って食べられないからなんだ。

そうなのです。

旅が多いと太るのです。

 

一方、いんであんはお腹がへっこんでいた。

何かダイエットしたの?

と聞くと、一か月間牧場で働いたら自然にやせたとのこと。

そういえば、体を使う仕事している人で太っている人はいないなあ。

[…]

風のたより その34 再び会津若松へ

8月は編集の準備作業の日々。

 

9月は再び会津若松へ撮影に出かける。

 

去年の夏、滋賀県のアースデーで会津若松の木暮さんと出会った。

それが縁で秋に初めて会津若松を訪ねた。

会津若松に在住の人、大熊町から避難してきている人たち、福島市、郡山市から自主避難してきている人たちなど、たくさんの人のお話をうかがった。

あれから一年、みんなどうしているのだろう。

今の気持ちを聞きたいと思っている。