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風のたより その3 敦賀の杉原さん

 

福井県・敦賀の杉原厚子さんから電話があった。

昨年末、私が杉原さんのところでお世話になった時に、

たまたま一緒だったジャーナリストの東条君が今また取材で来ているということだった。

「東条君は見込みがある。」と杉原さんはことのほか彼をかわいがっていた。

「前より話もずいぶん上手になっとったわ。」など、杉原さんは嬉しそうに話をした。

今、山本太郎さんが福井にきているそうだ。

 

2月20日で関電のすべての原発が止まった話題になる。

敦賀市の市長・河瀬 一治氏が、原発をなくしたら夕張のようになってしまうと言っているそうだ。

「夕張のようになってもいいから、放射能で死にたくない。」と杉原さん。

ひとしきり話をした後、

「東条君が昼を食べに戻ってくるから支度するわ。あんたも体鍛えて元気でがんばらなあかんよ。」

と言って電話を切った。

相変わらずの元気な声を聞いて私は嬉しくなる。

敦賀も、私にとって大事な人がいるとても近いところになったなあ。

 

*東条雅之さんのHP・スナメリチャンネルです。

http://sunamerichannel.jimdo.com/

風のたより その2 スゴイことです

久しぶりに新得共働学舎へ行った。

 

去年の12月頃から、現在撮影中の映画「世界が変わってから ~今ここに在る私たち~」(仮題)

の製作資金協力のお願いの発送作業を続けている。

会える人には私が直接渡してお願いしている。

今まで「空想の森」に関わってくれた人全員に発送しようと思っている。

 

現在、80人近くの人たちから協力をいただいている。

本当にありがたいことです。

スゴイことです。

 

振込用紙にメッセージを書いてくれたり、

お手紙やお葉書を書いて送ってくれる方もある。

カンパをしたくてもできないので、あれこれ考えたあげく、

切手を送ることにしました、という方も。

これには私、いたく感激。

 

それから、自分の農場でつくっている製品で製作協力を、と申し出てくれた方も。

これも嬉しかった。

私の大好きな食べものなのだから、これほどうれしいことはない。

 

いただいたメッセージ・手紙・葉書を何度も読み返すと、

みなさんの気持ちが全身に染み入ってくる。

と同時に、私のもっている力を最大限に出して、

いい作品をつくるぞーという想いが込み上げてくる。

 

協力をいただいた皆さんの事を思い浮かべながら、

お礼の葉書を書く今日この頃。

3月に入ったら、また半月ほど撮影の旅が始まる。

 

風のたより その1 ポカポカ

 

大間の漁師・山本さんからメールがきた。

日々の暮らしの中で、自分が感動して心がポカポカしたことを、

私にもポカポカしてもらおうと想い、メールをくれたのだ。

 

その話ももちろん感動したのだが、

山本さんが、その感動を私にも、

と、思ってくれたことに、

私はいっそう感動してしまった。

 

私はこらえきれず、すぐに山本さんに電話をかけた。

穏やかで、包容力のある声を久しぶりに聞く。

 

 

窓の外は、雪がちらちらと降っていた。

私の心はポカポカどころか、熱くなっている。

 

このような日常がなんとも愛おしい。

早く山本さんに会いたい。

 

 

屋号を決めました

「空想の森」の田代です。

と名乗っていたのですが、今、新しい映画をつくっていて、

これからも映画をつくっていくにあたり、屋号をつけることにしました。

 

「風の映画舎」。

 

映画をつくること、上映することは風のようなものだなあと常々思っていました。

自分の表現したいことを、自分の感覚を、映像と音で紡いでいく。

いっしょに映画をつくり、その過程で色々学ばせていただいた藤本さんの屋号は「森の映画社」。

そして私は「舎」という漢字にしました。

 

映画をつくること、上映することは、私にとって常に学びの場でもあるからです。

風の映画舎の田代陽子です。

これからもよろしくお願いいたします。