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アーカイブ  のぶしな

信級日記 vol.35

令和元年10月14日  撮影最終日

7:00 起床。朝食はご飯と味噌汁。

8:45 待ち合わせ場所のかたつむり食堂へ向けて出発。

浅野さんが自宅前の田んぼを手刈りで稲刈りをしていた。

早速撮影を始める。

雲、光が刻々と変わってゆく。

今日は天気が崩れる予報。

石坂さんがシェーンを連れて散歩。

戻ってきて風呂づくり。

植野くんがイサとカナを連れてやってきた。

立派な背負い籠を持ってきている。

今日は久しぶりにかたつむり食堂がオープンする。

もうすぐ純子さんがやってくる。

それまで石坂さんは風呂づくり。

純子さんがやってきた。

石坂さんの軽トラに乗ってキノコ採りに出発。

小学校の上に車を置き、

鹿谷城跡への山道を登っていく。

石坂さんは実に嬉しそうだ。

信級を見渡せる尾根に着く。

気持ちがいい。

濡れた緑、色づいた落ち葉、ほんときれい。

シェーンは水を得た魚のごとく生き生きと走り回っている。

何かを見つけては谷にダッシュでおりて行き、

谷に向かって棒切れを投げると、それを採りに走りおりていく。

でも決して危ないところは行かない。

シェーンは石坂さんの子になって本当によかったなあと思う。

キノコはあまりなかった。

もう少しして雨が降った後に出てくるだろうと石坂さんが言った。

小山さんの子どもさんが、きれい!と言った石の階段のところにきた。

苔むした大きな岩。

確かに階段が掘られていた。

いつの時代の人がつくったのだろう。

小さなピークをいくつか乗っ越し、ちょっとバランスを崩すと谷に落ちていくようなとこも進んでいく。

その急な谷に松茸を見つけた石坂さんはロープをつけて急な谷に降りていく。

植野くんはホールドし、一坪くんは撮影。

私は流石にそこへは行けず、上の平なスペースで子どもらと見ていた。

山栗がたくさん落ちていた。

「しぶをむいて食べると生だけど甘くて美味しいよ。子どもの頃よく食べたもんだ。

でもしぶがなかなかむけないんだよ」

と石坂さん。

イサが真剣にしぶをむく。

私もむいて食べてみた。

甘くて濃くてとっても美味しかった。

谷にキノコ発見。

イサとカナが降りていく。

「あそこにもあるよ」

と植野くん。

イサカナがキノコをとって上へ上がってきて、カゴにいれる。

キノコはあまり取れなかったけれど

楽しい山歩きだった。

「また雨の後に出てくるだろう」

と石坂さんは言った。

昼すぎ、かたつむり食堂に戻る。

関口さんが家の庭にいたので炭盆を見せてもらいに行く。

浅野さんの炭盆の師匠は関口さんだ。

自分で焼いた炭に、山にある植物を植えてみたのは関口さんのアイデア。

その炭盆が庭に置かれていると聞いていたので、一坪くんとキャメラを持って行った。

母屋の玄関前で、奥さんの弘子さんが収穫してきた野沢菜を整理していた。

関口さんに庭先の炭盆を撮影させてくださいとお願いした。

「いいよ」と関口さん。

ダイナミックな感じの炭盆だった。

撮影していると関口さんがこちらに来て話しかけてきた。

それを撮影していると、弘子さんがやってきて

「こんな汚い顔、撮るんじゃないよ。もっときれいなものあるでしょ。」

と言って仕事に戻った。

弘子さんは、炭仕事で真っ黒になった夫を撮られるのが嫌なのだ。

私たちがまた炭盆を撮っていると

「野沢菜いるかーい?」

と弘子さん。

「はい!いただきまーす」

と私。

そしてこれがきっかけで私は弘子さんが作業している玄関先へ行った。

「来るってわかっていたらもっといい野沢菜あげられるんだけど。今度ね。どれくらいいる?」

「明日帰るから今晩の分だけでいいです」

弘子さんはなんていうか実にいい顔をしていた。

ここで暮らしていく知恵をいっぱい持っていそうだった。

もっと話がしたいなあと思った。

話をしていると、一坪くんが三脚とキャメラを持ってきて撮影を始めた。

一坪くん、こっちに来て撮って欲しいなと思っていたので、よっしゃー!っと思った。

野沢菜の食べ方をいろいろ聞いた。

おひたしもおいしいし、

味噌汁に入れても美味しいとのこと。

早速今晩やってみよう。

関口さんは元々長者の山の上の方に住んでいた。

畑は今も長者にある。

この野沢菜も長者の山の上から収穫してきたものだ。

だから美味しいんだそうだ。

「また来た時寄りなさい。」

と弘子さん。

「はい。寄ります!」

関口さんご夫妻、次回撮らせてもらえるかな。

そして、かたつむり食堂へ。

松茸ご飯、鶏肉とレンコンの天ぷら、野沢菜、大根葉、ひじき。

とても美味しい。

純子さんは、台風で自宅周辺の木が倒れて停電になり、大変だったそうだ。

そんな中、かたつむり食堂に来てくれたのだった。

浅野さんがやってきて、2時から水源に行くとのこと。

いよいよ家の水が出なくなってきたそうだ。

食堂の中で少し撮影した。

純子さん、石坂さん、シェーン、イサとカナ。

そしていよいよ水源へ。

雨が結構降っている。

一度宿舎に帰り準備をして、浅野さんの車についてゆく。

宮平の先を長者山の方面へ行く。

途中、車を道脇に止め、シャベルを持った浅野さんを先頭に山に入った。

ここから20分くらい歩いたところに水源があるそうだ。

道は基本ない。

藪をかき分け、倒木を踏み越え進んでいくと

左側が谷で下りの斜面になった。

雨で土が泥になっているのでとても滑りやすい。

結構危ない。

一坪くんはキャメラを持ってよく滑らないでいけるなあ。

なんとか川まで降りた。

一枚岩の上を水が流れていた。

その川を渡って向かいの斜面を今度は登ってゆく。

ここも泥の斜面。めちゃ滑る。

そこを抜けると水源があった。

しかしすごいところにあるもんだ。

浅野さんがトタンをどけてパイプをチェック。

詰まっていた泥を取り除く。

一坪くんもそれを近づいて撮影。

なんせ足場が悪い、滑る。

私は映り込まないところに移動するのも大変だった。

作業が終わり、来た道を戻る。

急斜面で足を滑らせ一坪くんが谷に滑り降りそうになった。

なんとか踏ん張った。

ホント、ひやっとした。

びしょびしょ、足下がドロドロになって車まで戻った。

そして浅野さんも一緒に宿舎に戻り、コーヒーをいれた。

水源の泥をどけたが、しばらくしないとその効果はわからないそうだ。

もし水が出ない状態が続いたら、他の場所が詰まってるか、パイプが外れているかだ。

そして浅野さんは帰って行った。

そして一坪くんは帰る支度。

15:00 車に荷物を積み込み帰って行った。

一坪くんは12日間の撮影全てに参加してくれた。

毎日が素晴らしかった。

面白かった。

ありがとうございました!

次回は12月。

三脚など汚れたものを洗う。

機材整理。データのバックアップをとる。

風呂に入り、一人でビールで乾杯。

ご飯、弘子さんからもらった野沢菜の味噌汁で夕食。

野沢菜って美味しい。

ああ、いい撮影だった。

明日は掃除をしてゴミ出しをして、

パッキングして、

そして当信神社の神様にご挨拶をして帰ろう。

信級日記 vol.34

令和元年10月13日

明け方、トイレに起きる。

台所の窓から見える東の空がなんとも言えない色。

台風が去り、天気が良くなりそうだ。

そしてまた寝た。

起きたら、西川さんはもう帰っていた。

一坪くんは外で風景の撮影をしていた。

朝食は西川さんが持ってきてくれた母ちゃんパン。

紅玉が入っていてとても美味しい。

今日は神社のアンナのイベントが中止になった。

このイベントで植野くんが踊りをすることになっていて

それを撮影する予定だった。

植野くんの踊りは、機会をつくって撮らせてもらおう。

昼頃、撮影に出発。

今日はどんな出会いがあるのでしょう。

日向畑に降りると、由美子さんとメリーさんに会う。

メリーさんは加藤さんの奥さん。

昨晩の台風の話をひとしきりする。

念のため小学校に子供を連れて避難したが、大丈夫そうなので23:00には家に戻ったそうだ。

大事に至らなくて本当によかった。

浅野家と加藤家が並んであり、

小さな川を挟んだ向かいに吉沢てっちゃんの家がある。

てっちゃんの家に行ってみた。

台風の話から、いつものようにてっちゃんの話が始まった。

すると

「昔ここは旅館とたばこ屋をやってたんだよ。」

とてっちゃんが言った。

そして旅館だった時の玄関に案内してくれた。

水も日向畑の共同で使っている水源の他、独自で裏から引いている水源もある。

表から見ただけではわからなかったが、

結構奥行きのある大きな家だった。

商店をやっていた時のハッピも持ってきて見せてくれた。

「部屋が4つも5つもあって、掃除できなくて大変なのよー」

「どっこも行くとこないし、お金もないし・・・、

ハァー、オレの人生どうなっちゃうんだろうなー」

と独り言のように言った。

私はおかしくて吹き出しそうになった。

浅野さんが消防団の仕事から帰ってきたのが見えた。

そしてまた浅野家へ。

「お疲れ様ー」

昨日の台風の顛末を聞く。

信級の消防団は班長が浅野さん、そして植野くん、心ちゃん、そして他の地域の人、全部で4人しかいないそうだ。

「4人で信級全体を見ていくのはなんとも心もとない」と浅野さん。

そして浅野さんは休む暇なく鶏小屋の修理にかかる。

私と一坪くんは炭盆を見せてもらう。

一つとして同じものはなく、

なかなか素敵だった。

撮影もさせてもらった。

「一つ欲しいな」

と一坪くん。

真剣に選びにかかった。

浅野さんが炭盆の扱い方などを丁寧に教えてくれた。

私が初めて信級に来たのは小学校での「風のたより」の上映会。

そのとき由美子さんは受付をやってくれた。

お腹の中にはひかりちゃんがいた。

あれからずいぶん時間だたっているんだなあと、子どもを見て思う。

一坪くんはじっくり選んで一つ炭盆を購入。

由美子さんがお茶を入れてくれた。

お茶請けの梅が美味しかった。

お昼ご飯はさぎり荘へ。

受付に小山さんがいた。

台風で中止になった子どもの運動会を明日やることになったそうだ。

私はカレーうどん、一坪くんはカツカレーを食べる。

信級に戻る。

植野くんの炭焼き小屋に中谷さんと清美さんのキャンピングカーが見えた。

中谷さんたちは、キャンピングカーで暮らしている。

春から秋までは信級を拠点にして、寒い時期は南に下る。

10月末には移動する。

キャンピングカーを訪ねた。

中に入ると、前よりだいぶ進化していた。

運転席の上にも寝床を造ったり(これは客さん用とのこと)、ソフトクリームマシーンを設置していたり・・・。

なんでも、旅をしながらソフトクリームの店がない地域でソフトを売りたいとのこと。

コーヒーと炒り豆をご馳走になる。

中谷さんが取り寄せてくれた美味しい醤油が植野くんの家に届いたとのこと。

前回、中谷さんに味見させてもらって美味しかったから2本買い、

家に帰ってそれを使っている。なんとも美味しい醤油なのだ。

ということで植野くんの家へ。

一坪くんと柳屋さんの分も入れて醤油を3本買った。

植野くんに石坂さんの話をした。

すると、

「石坂さん、山へ登れるのも今年が最後かもしれないって言っていたから、

子どもらを連れて石坂さんと一緒に山に行きたいな」

と植野くんは言った。

そしてラグビーの話題になる。

今晩のラクビーワールドカップの日本対スコットランドの試合を一緒に見よう!と

植野くんが浅野さんも誘い、子どもを連れて私たちの宿舎に来ることになった。

宿舎に帰る途中、かたつむり食堂で風呂づくりをしていた石坂さんに会う。

「キノコ汁作ったから食べていかないか」

と石坂さん。

中に入ってキノコ汁をいただく。

植野くんが子ども連れてキノコ採りに行きたいと言っていたことを伝えると、

「明日の午前中行くか。」

ということになった。

もちろん撮影させてもらう。

この日、石坂さんは撮影しているにもかかわらず、

ずいぶんプライベートなことも話をしてくれた。

宿舎に帰り、機材整理、データのバックアップなどをすませ、

夕食の支度。

19:00すぎ、 浅野さん、こうちゃん、植野くん、イサ、カナ、ミナトがやってくる。

子どもらは、しばらく家の中を走り回る。

浅野家の水の出がちょろちょろになってしまったそうだ。

台風の影響で水源のパイプが詰まったかもしれないので、

明日水源を見に行くことにしたとのこと。

結構ハードな山道らしい。

その撮影もすることになった。

炭コタツに入りながら賑やかな夕食。

ラクビーの試合が始まる。

あの強いスコットランドを相手に、とてもいい試合をしている。

素晴らしいトライも決めた。

見ていて感動する。

そしてなんと日本が勝った!

みんなで大いに喜んだ。

私たちの撮影とシンクロして神がかっているなあと思ってたら

一坪くんが同じようなことを言った。

明日は午前中が石坂さんと植野家のキノコ採りの撮影、

午後が浅野さんの水源チェックの撮影。

最終日に一番体力的にハードな撮影となった。

気を引き締めていこう。

信級日記 vol.33

令和元年10月12日

雨が降っている。

大きな台風が近づいてくるということで、今日は撮影お休みにすることにした。

連日濃い撮影が続いていたのでちょうどいい休息日。

ゆっくりと過ごすことにした。

午前中、西川さんから電話があり。

「心を入れ替えました。」と西川さん。

シゲトさんのことがかなりショックだったと。

そのこともあっていろいろ考え気づいたことがあったそうだ。

そしてこれからはもっと積極的に映画に関わっていこうと思ったという心境の変化を話してくれた。

私も、今を大切に、いい映画をつくっていこうと改めて思う。

池田さんは雨の中も畑作業をしている。

お昼前、ご飯支度。

一坪くんと遅い朝食兼昼食を食べる。

池田さんは雨の中塩尻へ帰って行く。

雨脚が強くなってきた。

テレビをつける。

とても大きな台風が関東に上陸するらしい。

長野は今夜通過するとのこと。

14:00 西川さんが遊びにやってくる。

紅玉入り母ちゃんパンを焼いてきてくれた。

池田さんが持ってきてくれたさつまいもを蒸す。

ついでに畑から採ってきた白菜も。

炭コタツで食べながら飲みながら3人で過ごす。

池田さんに電話。

無事に自宅に着いたとのこと。

よかった。

ニュースによると、信濃川では堤防が決壊してひどいことになっている。

21:30 急に雨風が強くなる。

消防団が見回りをして、浅野さんの家の脇に土嚢を積んだそうだ。

あとは岩下で少し水が溢れているところがあるそうだが、大丈夫とのこと。

と心ちゃんから西川さんに連絡が入った。

日向畑の浅野家に電話した。

あそこは雨が多いと水が溢れて川の水が逆流してくる。

子供がいる浅野家とお隣の加藤家は念のため小学校に避難したとのこと。

植野くんにも電話。

岩下は大丈夫とのこと。

明日の神社でのイベントは中止にしたとのこと。

宮平は雨風が少し強いくらいでなんでもなかった。

一坪くんも私も家族や友人に連絡し無事を知らせる。

それにしても炭コタツのあたたかさは気持ちがいい。

一坪くん、炭をつけるのが上手くなってる。

夜も遅くなったので、西川さんは念のため、ここに泊まることにした。

コタツに入ってすっと食べて飲んでいた一日だった。

いい休息になった。

信級日記 vol.32

令和元年10月11日

8:00 起床。昨晩少し雨が降ったようだ。

西川さんから電話あり。12日、中村和正さんがインタビュー撮影OKと、今日午後2時からの信級小学校裏のエゴマの収穫の撮影もOKとのことを伝えてくれた。

和正さんは信級の歴史に詳しい人で外鹿谷の柳久保に住んでいる。

台風が来るので、その前にエゴマを収穫するとのことだ。

朝ごはんをいただく。

ホオズキのジャムがとても美味しかった。

またまた玉井さん、お世話になりました。

10:00 出発。信級へ向けて車を走らせる。

「やっぱり信級は空気が違うなあ。」

さぎり荘からの山道を登って信級に入ると、私はいつもそう感じる。

メイン通りをゆっくりと走る。

今日も浅野さんが稲刈りをしていた。

台風が来る前になんとか終わらせようと必死の様子。

かたつむり横では、今日も石坂さんが風呂づくり。

少し撮影をさせてもらった。

作業をしながら、山の話をしてくれた。

山のことを話す石坂さんはとてもいい顔をしていた。

そこへ近所の関口さんが石坂さんの作業の様子を見にやって来た。

なんだか愛おしい光景。

お昼の音楽がなり、みんな家へ帰っていく。

私たちも宿舎へ戻る。

池田さんが畑仕事をしに来ていた。

私たちは時間があまりないので簡単に昼ごはんを済ませる。

13:45 出発。和正さんのエゴマの収穫の撮影に小学校へ向かう。

私たちが到着して間もなく和正さんが軽トラで弟さんと一緒にやって来た。

ご挨拶をして早速撮影を始めた。

エゴマのいい香りがした。

絞ってエゴマ油にして商品として売るのだそうだ。

エゴマを刈って、束ねて軽トラの荷台に運び込む。

ご高齢の二人には結構大変な作業だ。

ちょっと休憩。

和正さんにお話を伺う。

信級に移住して来た若者たちの話もしてくれた。

刈ったエゴマを建物の横まで運んで干す。

撮影を終え、小学校を後にする。

坂道を下る途中、炭小屋で関口さんが仕事をしていた。

「こんにちはー」と声をかけると小屋から出てきてくれた。

そして、やはり話になった。

関口さんが仕事しているところを撮るのは難しい。

宿舎に帰る途中、かたつむり食堂の横では

石坂さんがまだ作業をしていた。

「一杯飲んでいかないか?」と石坂さん。

「はい!」

一坪くんは撮影機材をしっかり持って、かたつむり食堂の中へ入った。

すると石坂さんは、ビールを飲みながら問わず語りにポツポツと話をはじめた。

一坪くんは私の横に三脚を置き、キャメラを回す。

つい先日、さぎり荘の小山さんと彼の子どもたちを連れて、キノコを採りに鹿谷城の先へ行ったそうだ。

城跡を超えた先に、尾根に大きな岩があり、その岩を削って階段になっているところがある。 ずいぶん昔の人がつくったものらしい。

その階段が苔むしていて、その苔を石坂さんが払ったら

「きれいー!全部きれいにしたい!」

と、子供らが言ったそうだ。

「だから今度子どもたちときれいにしに行くことにしたんだけど、

それ、撮影しにこない?」

と石坂さんが言った。

「もちろん!行きます。」

と私。

山のこと、病気のこと、名古屋で働いていた時のこと・・・。

いろんな話をしてくれた。

石坂さんとは今までちょくちょく会ってはいたものの、

こんなにゆっくり話をしたことはなかった。

私はとにかく嬉しかった。

そしてちょっとコーフンしながら宿舎へ戻った。

池田さんと一坪くんと3人で夕食。

私は今日の撮影のコーフンが冷めていない。

一坪くんは早めに就寝。

私と池田さんはもう少し話をしてから就寝。

今日も濃い一日だった。

信級日記 vol.31

令和元年10月10日

7:30 起床

8:00 朝食

昨日の残りごはん、味噌汁、かんずり、切り干し大根

9:00 出発

まず、宿舎の上のヒロシさんの家の辺りから、ロングの撮影。

ヒロシさん、何やら道端でやっている。

カメムシをドラム缶で焼いていた。

ヒロシさんは空師。

高い木に登って伐採する仕事。

昔は高い建物がなかったので、空に一番近いところで仕事をする職業ということで空師という。

日本で昔から技術が引き継がれてきた伝統的な職業。

神社やお寺などの大きな木を相手にすることも多く、ヒロシさんは日々全国を飛び回っている。

「シゲトさんのこと聞いたか?」

とヒロシさん。

「はい」

やはりみんなの中にシゲトさんのことが

オリのように存在している。

「写真見るか?」と

仕事をしている時の写真を持ってきてくれて見せてくれた。

3、4人のチームで、チェーンソウ、重機などを使っての木の伐採。

ヒロシさんは木の上まで登ってチェーンソウを操り木を切る。

山、木のことを熟知していなければできない仕事だ。

かっこいい!

空師のヒロシさんの仕事、見てみたい。

向かいの山の同じ目の高さに小学校が見える。

「小学校の時、ここに橋がかかってたらどんなにいいのにといつも思ってたよ」

とヒロシさんは笑った。

ちなみに日向畑のてっちゃんと同級生。一緒に学校に通っていた。

「今年の紅葉は焼けちゃっててダメだー」とヒロシさん。

確かに赤が茶色っぽく、くすんだ感じだ。

そして道を下っていき、途中の開けたところから、集落の撮影をしていると、

シェーンが元気の塊のように坂を走って降りてきた。その後ろから、軽トラに乗った石坂さんが私の横に止った。

石坂さんは目下、純子さんに頼まれて、かたつむり食堂の横に風呂をつくっている最中。

ほぼ毎日シェーンと一緒に風呂づくりをしている。

「早く仕事進めないと」と言って石坂さんの軽トラが走り出す。

シェーンも後を追っかけるように駆け出した。

二人はいい相棒だ。

日向畑まで下ると、岩本の集落を撮影しようと一坪くんが言った。

車をゆっくり走らせていると、羽田さんの軽トラが向こうからやってきた。

「これからワサビ植えるだ」

と羽田さん。

「撮らせてください!」

「いいよ。ついておいで。」

そのまま羽田さんについて行き、前にも撮影させてもらったあの綺麗なワサビ畑へ。

左側は夏に収穫も終わっていてないもない状態。

右側は来年収穫するワサビが植えられている。

奥に2年目のワサビを収穫せずに残してあり、それを株分けして畑に植えるのだ。

これは花用とのこと。ワサビの花は結構高値で取引されるそうだ。

きっちり測って畝をつくって、株分けしたワサビを植えていく。

丁寧で綺麗な仕事をする人だ。

お昼の音楽が流れた。

羽田さんは家へ。

私たちはひはら食堂へ食べにいくことにした。

道すがら、イチローさんの家の近くの田んぼで、浅野さんがコンバインで稲刈りをしていた。

午前中に浅野さんを撮るつもりだったが、羽田さんを撮ったので来れなかった。

天気予報では、もうすぐ台風がくるとのこと。

その前に稲刈りを終わらせたい浅野さん。

少し撮影させてもらった。

いいお天気だった。

そしてひはら食堂へで昼ごはん。

私はカレー。一坪くんは牛丼。

その後、さぎり荘の休憩所で30分ほどゴロンとなり休憩。

結構体が疲れていた。

そして信級へ上がり、とば口の岩下で撮影。

日向畑では、由美子さんがひかりちゃんと田んぼ仕事をしていた。

少し撮影させてもらう。

さぎり荘の小山さんが通りかかる。

午前中に引き続き、羽田さんの畑へ向かう。

途中、日向畑の田んぼでヒロシさんがトラクターに乗って仕事をしていた。

撮りたいと思ったが、羽田さんを優先させた。

途中休憩をしてる時、話をしてくれた。

私がしっかり話を聞くことに集中できて、それを一坪くんが撮影。

ホントいいわ。

あらかた撮影を終え、一坪くんは道を挟んで流れている川へ降りて行った。

いい感じの川だった。

後で羽田さんに聞いたら、ここで収穫したワサビを洗うそうだ。

そして浅野さんの田んぼへ向かう。

途中ヒロシさんまだ仕事してるかなと見ると、やはりもういなかった。

中村の越山すえ子さん宅手前で、浅野さんがコンバインを運転してこちらに向かってくるところが見えた。

車を止め、すぐ撮影に入る。

浅野さんがゆっくりと田んぼへ入っていく。

しばらく浅野さんの稲刈りをいろんな角度から撮影。

すえ子さんが道を挟んだ畑で農作業をしていた。

ご挨拶をして少し撮らせてもらった。

だいぶ陽が落ちてきた。

山を見ると、関口さんの炭焼き小屋から煙が上がっていた。

行ってみると小屋から真っ黒い顔の関口さんが出てきた。

そしてそのまま小屋の前で撮影させてもらった。

関口さんは話し出したら止まらない。

暗くなっても、あちこち話が飛びながらずっと話が止まらない。

「もう帰らないいと母ちゃんが心配する」と言って帰って行った。

急いで道の端まで移動して、関口さんが家に着くまで、炭焼き小屋の道の脇から撮影。

すっかり日も暮れた。

今日もいい撮影ができた。

私たちも宿舎へ戻った。

今晩は信州新町の玉井さんのお家に一坪くんと二人でお泊まりへ。

18:30 支度をして出発。

19:00 玉井さんの家に到着。

玉井さん、息子のタイキさんと4人で就職を囲む。

西川さん、心ちゃん、浅野さんも用事があって玉井家にやってきた。

玉井さんご夫婦は、浅野さんの炭盆、心ちゃんの焼き物もセットでの東京の販路を広げる手伝いをしている。

裏庭のバーベキュースペースで火を焚いた。

火を見ながらおしゃべりはなんだか楽しい。

玉井さんがつくったホオズキのジュースがとても美味しかった。

話が弾み0:00過ぎ、西川さん親子が帰って行った。

今日も濃い一日だった。

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