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愛知県名古屋市・シネマスコーレにて 2009年1月10日~16日

「空想の森」感想いろいろ 2009年1月10日~16日・愛知県名古屋市 シネマスコーレにて

映画を観ている間、いろんな事を想い、感じ、考えました。多過ぎて何から書こうか迷いますが・・・。(いっぱいありすぎても出てこなくなるのが困り物。)一つだけに絞りました。大学のとき愛知県伊勢市の「藍ちゃんの家」と富山県にある「このゆびとーまれ」の2つのデイサービス施設におじゃましました。こうした場所で、スタッフと利用者と近隣の住民とが自由に出入りしながら仕事のすきまを見つけながら見るのもステキだと思いました。おこられるかもしれないですが。でも、この映画は「焦る」必要がない映画でのほほんとした♡なものだから、きっとゆるされるます。共働学舎とはちがいますが、(ちがうかもしれませんが)子ども、老人、成人、障害者が一緒の空間を共有できる事、自分の好きな事、自分のやりたい事を(自分の事ばかりですが)考えていました。もちろん映画のさりげない素朴さ、日常よくあるケンカの素も笑顔で声をあげて笑ってしましました。 (女性・22歳・看護師)

映画の感想をとのことだったのですが、映画館では全く時間がなく、持ち帰って書くことにしました。ですから、少し長く書きます。農に感心を持つようになったのは、3年前ほど前、家の近くで有機農業で生計をたてている人たちが朝市を始めたことがきっかけでした。おいしい命の糧とめぐり合い、そこから生活を見るとあらゆるものが人まかせの「金主主義」で動いていると感じるようになりました。そんな私に「空想の森」は心の奥までしみこんで入って来るようでした。それに、思いがけず監督に会え、映画の魅力は倍増しました。聞き覚えのある声のナレーションばかりでなく、画面にあっ!という具合に。いくつかの畑仕事やチーズ作りでは手作りの道具や作業の様子をとても興味深く思いました。しかし、何よりもよかったのは、人としての生き方を語ってくれたことです。「お金はなくてもまきがたくさんある」くらし・・・そうだよねえ。私にはまだできていないけど・・・。憲一さんのこの言葉は、親せき中の反対をおし切って会社を勤めをやめて有機農業を選んだ人が、「人は収入が不安定だというけれど、家中食べ物がいっぱい、これほど豊かなことはない」と言っていたのと同じだな、と思いました。食事中の宮下さんがわざわざ立ってTVを消したシーンもすごく心に残りました。登場する人々がそれぞれに何を選んで生きていこうとしているかが伝わってきて、とてもすてきでした。「なんでいっつも忘れるのー」と叫ぶ文代さんにとても共感したのですが、カメラの前でこんなに自然体でいられるのはなかなかできないと思いました。山田さん一家の出した結論も人のつながりについて考えさせられました。人々のくらしの一部になって、ていねいに手作りで作ったからこそ、ひき出し、伝えることができたのだろう、と思いました。 (女性)

どのシーンも幸福感にあふれていましたので、何度も何度も泣けてきました。日常何気に暮らしていることが、どんだけしあわせなことか・・・。自分の人生、これで本当に良いのか、まだやりたいことをやりきれていない自分がいるような。観ながら胸がドキドキしてました。これからも、もっともっとたくさんの人にみてほしいし、もっと映画をつくっていってほしいなと思っています。 (女性・37歳・主婦)

キセキ的な内観映画。ここまでプライベートだと社会性があらわれる。うつくしいひかり。 (男性・36歳・大学院生)

自然な生き方が心地よかったです。「夫婦」について考えさせられました。ゆたかな生き方って何か考えられました。自然があること、仲間がいること、いろいろ考えました。自分が少しずつ動いて考えて、周りの人のことも思いやって、それでも自分のしたいことをしている聡美さんと、自分を重ねていました。とてもよかったです。人にもおすすめしたいです。あきらめないで「希望」をもって生きていれば、仲間や環境に出会えると思いました。現実に流されないで、心を大切に前へすすむ生き方をしたいです。 (女性・24歳・流通業)

13年くらした新得の共働学舎をでて8年たちました。自分たちがくらした場所をあらためてふりかえることができました。大越さんや名木野君らがとてもいきいきと自然に写っていてよかったです。 (男性・45歳・農業)

公立中の教師です。田代さんはすごい人ですね。学校の上映ができればと思いますが・・・。今どきの中学生に見せたいなあ。考えさせたいなあ。感じさせたいなと思います。次回昨も楽しみ。 (公務員)

すごくよかったです。しばらく席を立てませんでした。学舎の人たちも変わらない姿が見れたり、変わっていっている姿も見れたり。望さんの本を取り寄せてちょうど読み終え、感極まっている所だったので、パコーンと胸にきました。生き方とか、日常にまぎれて流してたことを向き合う所にたちかえりました。もっかい観たいっス。おつかれさまです。これからもがんばって下さい! (女性・34歳・学童保育所指導員)

生き方、価値観を変える時代に若い人たちが気負わずに新しい動きをしていることに感銘を受けた。 (男性・72歳)

自分とはかけはなれた日々を送っている人々がいるのだと思うと日々の自分の生活をはずかしく思いました。この人達がいる日本はすばらしいと思いました。たくましい子育ても自分が育った50~60年前の日々を思うとなつかしいです。 (62歳)

出演者の皆さんの素敵な笑顔を見て、いつも何かに追われている自分の生活を見直してみたいと思いました。「幸せ」とはこのような生活なのではと思いました。 (37歳・会社員)

規模は全く違う家庭菜園を楽しんでいますが、精神は同じだと思いました。共働学舎の経営はなりたっているのか。夫婦でやっている方の子供たちの外に出ている費用は心配ないのか。野菜、チーズの販売状況、経路はどうなっているのか。たとえば、共働学舎のチーズは我々にもかんたんに手に入るのか。 (女性・59歳)

映画の中に出てくる人全員が自然体で、多分撮影者との信頼関係が深いのだろうと察しました。出演者を通じて、監督の人間性が良く出ており、とても興味深かったです。ただ、何を伝えたいのか、それが不明確なようにも感じられました。正直に申しますと・・・。「限られた世界の、限られた人たちの物語」という印象が少し否めないような感もありました。 (女性・25歳・小売業)

昨秋に続き2度目ですが、前回のを覚えている所も勿論、初回の印象が薄かった所が少しありましたが、それも新鮮でみんな観てよかったと改めて思いました。又、機会があったら観ようと思います。この映画をつくって下さってありがとうございました。 (62歳)

登場人物が皆反応が自然で、けっこう厳しい自然の中でたくましく生きている姿が楽しげな雰囲気でえがかれていて良かったです。 (女性)

I think the first sceue sums up the feeling it the whole film from a scenery of vast emptiness we are taking […]

シネマスコーレ2日目も盛況!

シネマスコーレ(名古屋)2009年1月10日~16日 10:30~上映! シネマスコーレ http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/home.htm

2009年1月11日。 名古屋上映2日目。 べこちゃんにお礼と挨拶をして、 赤石君といっしょに劇場に向かう。 10時過ぎに劇場に到着。 この日は、舞台挨拶する予定ではなかった。 べこちゃんが泊めてくれたから今日も挨拶することができるようになったのだ。 ただし、名古屋から帯広への飛行機は一日一便しかない。 11時過ぎには劇場を出て空港に向かわなければいけなかった。

この日も初日に引き続き、客足がよかった。 沢山の人が並んで待ってくれていた。 なので、パンフレットとCDへのサインは、上映前の時間しかできない。 劇場スタッフが並んでいるお客さんにそのことを伝えた。 すると、チケットを買ったお客さんが、パンフやCDをまだ映画を見てないのに買ってくれた。 そしてサインをした。 親川安紀子さんと。 現在は結婚して沖縄に暮らしている友人がたまたま旅行で 名古屋に来ていて、見にきてくれた。 彼女は応援団にもなってくれて、映画づくりを応援してくれていた。 上映前の少しの時間しか話せなかったが本当に嬉しかった。

この日も初日とほぼ同じ人数だった。 上映前に短くご挨拶をした。 お客さんと最後までいっしょに見ていたい衝動にかられた。 スタッフの人たちに挨拶をして、 後ろ髪を引かれながら、名古屋を後にした。

左:スタッフの木全哲さん、右:私

帯広空港につくと、雪の世界だった。 前日に60センチほど降ったらしく、空港に置いていた車は 埋もれていた。空港に雪かきシャベルを借りて、車を掘り起こすのに 小一時間ほどかかった。

それでも、名古屋の興奮がさめていなかったので、 雪かきも、苦にならなかった。

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シネマスコーレ(名古屋)初日盛況!

2009年1月10日~16日10:30~シネマスコーレにて上映 シネマスコーレ http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/home.htm

昨年9月、あいち国際女性映画祭に招待され、「空想の森」が上映された。 びっくりするほど多くのお客さんに来ていただいた。 満席となり、せっかく来たのに見られない人も大勢いた。 質疑応答でも沢山の質問が出た。 そんなこんなで私は名古屋というと、暖かく幸せな気分を思い出す。

11月下旬にキャンペーンもしっかりしたし、自分にできる全てのことをした。 とはいっても、いつものごとく、初日を迎える前はやはり落ち着かない。 期待と不安で緊張する。

1月9日。 夕方に名古屋に到着。すぐ劇場へ。 スタッフの方たちに挨拶をする。 夕ご飯は、支配人の木全さん、スタッフの坪井さん、高橋さんと 近くの居酒屋へ。 明日からの上映の成功を祈ってみんなで乾杯をする。 名古屋名物の手羽先、味噌カツ、きしめんなどをご馳走になる。

1月10日。 私は10時少し前に劇場へ行く。 スタッフは掃除をしたり、看板を出したり、大忙しで働いている。 ぽつぽつお客さんがチケット窓口に並びだした。 そしていつのまにか長い列になっていた。

その中には、昨年9月の女性映画祭に見に来てくれた人や 当日満員で見られなかった人がいて、 何人かの方が私に声をかけてくれた。 20年ぶりに会う高校の同級生も見に来てくれた。 映画祭の事務局の加古さんもお土産を持っていらしてくれた。 もう、それだけで、かなり嬉しくてテンションが上がってきた。

上映前、木全支配人が私を紹介してくれて、ご挨拶をした。 50人ほどの席に40人弱の方がいらして、大盛況だ。 私もお客さんと一緒に映画を見た。 いい感じの空気が劇場内を包んでいた。 そして、やっぱりおもろい映画だなあとしみじみ思った。

上映後、坪井さんが司会をして質疑応答をした。 3、4人の方の質問にお答えした。(あまり時間がなかったので) いくつも心に残る映像がありました。と前置きしてから質問をされたり。

外のテーブルで、パンフレットやCDを買っていただいた方にサインをした。 長い列ができた。 サインをすることに、私はまだ慣れず、非常に照れくさい。 私のサインでいいのかなあといつも思う。 でもしっかり日にちと名前を書き込み、買ってくれた人と少しお話するのが嬉しい。

左:坪井篤史さん

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中日新聞 シネマガイド

2009年1月8日 中日新聞夕刊掲載 pdfで記事を見る

高崎上映会報告

すぎな農園にて。竹渕さんご夫妻。進さんと智子さん。 2008年12月14日。 「空想の森」高崎上映会。

高崎では、 なんと言ったらいいのか・・・。 言葉で言い表せない喜びや感動を、 高崎の実行委員のみんなと味わった。 私にとって一生忘れられない上映会となった。

受付 右が甲田君、真ん中が田中さん

午前1回午後1回。 2回上映をした。

午前は冷たい雨が降っていた。 午後からは陽がさしてきた。 なんと、合わせて約100人のお客さんが見に来てくれた 。

その中には、赤ちゃんや5歳未満の子供たちも結構いた。 子供たちは上映中、スクリーンの前に敷いた絨毯の上で きゃっきゃっとはしゃぎまわたっり、 泣いたり笑ったり、映画音楽を口づさんだり。 そりゃもう、楽しそうだった。

お客さんはくすくすとよく笑っていた。

上映後の質疑応答。 年配の男性が、 まず、上映の雰囲気がすばらしかったと言った。 子供たちのはしゃぐ姿がスクリーンの中の映像とマッチして、 それをふくめて、楽しめた映画会でしたと。

まさにその通りの上映会だった。

男性が、新得バンドの音楽がとってもよかった、 素晴らしかったと言った。

そのせいか、今回は CDがパンフよりもよく売れた。

あともうひとつ、とても嬉しかったのは、 ナレーションと字幕が、絶妙にいいと言われたこと。 これは、言葉選び、間、どこまで説明するかなど、 非常に考え悩んだことであったので、 本当に嬉しかった。

お客さんは子供たちの泣き声や笑い声やはしゃぐ姿を あったかくみまもりながら、または映画の一部として楽しんでいた。 誰一人、うるさいなどと言う人はいなかった。 竹渕さんが中心となって募った上映実行委員会のメンバーも10人以上いた。 若い人が多い。だからなのか、なんか活気がある。 受付、駐車場係りなど、みんなで仕事を分担して張り切っていた。

この2ヵ月、仕事の合間を縫って、 説明しにくいこの映画の宣伝を、一生懸命やってきた。 そしてみんなの力でこんなにお客さんを集めたのだ。 高崎上映委員会のメンバー

上映後、会場の近くで、まずは簡単な打ち上げをした。 共働学舎のチーズと 実行委員の田中さんのつくったワインとデザートなどを みんなでいただいた。 そして実行委員のみんなが一言づつ、自己紹介や感想などを言った。 この時点で私は泣きそうになっていた。 […]